吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

オミクロン株の行く末 その2

2021年12月24日 06時18分26秒 | 日記
 でもこの感染力の強さはウイルスの進化を考えると、当然の結末なのかも。宿主を重症化させるウイルスは伝播力としてはフットワークに欠ける。感染性がより高く重症化しないウイルスのほうが生き残るだろう。近いうちに従来の風邪の原因である「季節性コロナウィルス」に近づくのかもしれない。まあでもそんな希望的観測など無意味である。どう変異していくかは誰にもわからない。
 それにしてもとにかくこのウイルスの空気感染は脅威であり、その点でも飛沫感染である風邪と同等にはなりえない。空気感染ならば、麻疹や結核などと同様である。安穏と構えている場合ではない。
 一方、経口薬が普及にてパンデミック終焉を期待したいが、薬を開発しているということはそれだけ重症だから薬の研究がすすんだのだということである。やっぱり見通しとしてはそんなに甘くない。