最近、大阪のメンタルクリニック放火事件といい今回のこの猟銃殺人事件といい、医療従事者を狙った犯行が続いている。医療は基本的には両者の信頼関係の上に構築されているのであり、もしも治療方針等で見解の相違があるなら十分納得がいくまで説明を受ければよい。またセカンドオピニオンでも受ければよい。それでも嫌なら医療機関を替えればいいだけの話である。患者には医療のフリーアクセスの権利が認められている。そしてそれでも不利益を被ったというのであれば医療訴訟でもいいであろう。
しかし大阪の事件も含めて今回の事件は「襲撃」というあまりにも短絡的で身勝手な犯行である。大阪のクリニックでも他に加療中の患者が多数いた。医療従事者を手にかけることは、この周りにいる他の加療中患者の医療授受権を侵害したことになる。通常の傷害事件などとは比べられないほどの社会的損失をもたらしているのである。法治国家ではありえない、きわめて残忍で残念な事件である。
しかし大阪の事件も含めて今回の事件は「襲撃」というあまりにも短絡的で身勝手な犯行である。大阪のクリニックでも他に加療中の患者が多数いた。医療従事者を手にかけることは、この周りにいる他の加療中患者の医療授受権を侵害したことになる。通常の傷害事件などとは比べられないほどの社会的損失をもたらしているのである。法治国家ではありえない、きわめて残忍で残念な事件である。