吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

給食をのどに詰まらせ支援学校の生徒死亡事故 県に660万円の賠償命令 大分地裁 その3

2024年04月02日 05時58分00秒 | 日記
2024年3月1日(金) 16:08 大分放送
 8年前の事故ですが、4年半もかけてようやく結審したようです。被害者の方の親御さんが「自分の子供が悪かったのではないのでそれを証明してあげたい」と言っておられたようですが、物を喉に詰めたのは本人が悪いと誰かがはっきり言っていたのでしょうか? おそらく誰も言っていないと思います。親御さんが施設の管理体制、事故対応システムの不備などを理由に訴訟を起こしたわけですが、そうなれば被告側は「いや当施設ではない」と争うことになるでしょう。知的障害があって支援学級に在籍していたのであれば、嚥下機能等の未熟さがあったのかもしれません。でもそれは障害のせいであり、本人が悪いということではありません。また「目を離した隙の出来事」であると言いますが、1対1の付き添いが食事中に常時必要なのであれば、それは人員の問題で難しかったのかもしれません。