吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

世知辛い世の中? その1

2016年01月16日 05時41分29秒 | 日記
 最近ネットで見かけた話・・・。

 『2013年12月に富士山頂付近で起きた滑落事故で、静岡市消防航空隊のヘリコプターによる救助中に落下し、翌日死亡が確認された京都市の特別支援学校 教諭の男性=当時(55)=の遺族が8日までに、救助活動に過失があったなどとして、静岡市に慰謝料など約9170万円の損害賠償を求める訴訟を京都地裁に起こした。静岡市が同日発表した。
 提訴は15年12月1日付。市によると、男性は救助中につり上げ器具が外れ、地上約3mの高さから落下した。消防は再度の救出を試みたが、気流が安定しないなどの理由で断念し、翌日県警に救出された。
 訴状によると、原告側は(1)救助器具の装着が不適切だった、(2)男性をヘリ機内に収容する際の確認が不十分だった、(3)落下後に救助を継続しなかった、などと主張している。
市消防局の事故調査委員会は14年3月、検証の結果「ミスは認知していない」との見解を示した。
 田辺信宏市長は同日、「提訴は誠に遺憾。消防職員はできる限りの救助活動を行ったと認識している」とコメントを出した。第1口頭弁論は2月5日に開かれる。』


原告側は「消防の救助活動は義務」(助けて当然)としてとらえたので提訴したのであろうか? 警察や消防機関の活動は公務であるため救助費用を被災者に請求することはない。彼らは商売で(対価を受けて)救急救助活動をしているのではない。
ただ彼らの身分を一般市民のような「善意の通行人」の括りとして判断されるかどうかは難しい所である。所謂、緊急事務管理が適用されるかがポイントだが・・・。

でもとにかく現場の隊員も自らの救助活動について提訴されたのではやる気をなくすだろう。

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