吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています

認知症男性の徘徊 その4

2016年04月15日 05時15分32秒 | 日記
 東京消防庁は、自分が過去救急医療をしていたころもそうであるが、鉄のカーテンと思えるほどの情報統制をしていた。統制というのは絶対外部にはどんな情報でも流さないという姿勢である。
 我々救急医療関係者には患者さんの情報供与をよく求めてくる。しかしこちらから、そのことに関しての事後経過を尋ねても絶対話してくれない。つまり情報共有ではなく「一方通行の情報提供」なのである。当時随分困惑したものである(今では少し改善したかもしれないが)。
 消防庁には当時、仲の良い(と自分は思っていたがきっと自分は嫌がられていただろう)職員は何人もいた。個人的にはみないい人ばかりである。ところが情報拡散の場面になると人が変わったように表情が変わった。

 自分がTV番組に出演した時のことである。心肺蘇生についてのテーマであったが同時に東京消防庁の担当者も出演した。その出演する担当者はもちろんTVで喋るのであるからかなりのエキスパートである。しかし控室にはその担当課の上司もいたのである。後で聞いたら、担当者の番組内で喋る内容が一言一句上司によって事前に検閲されていたのである。当時から部外での発言は随分と統制されていたようである。

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