吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています

地震後の診療のお知らせ その1

2011年03月13日 10時35分16秒 | インポート

 近隣の皆様におかれましては本震および度重なる余震に体調を崩された方もいらっしゃるものと拝察いたします。お見舞い申し上げます。

 さて明日3月14日(月)も平常どおりに診療を行います。しかしながらかねてより報道されている輪番停電が明日より開始され、その時間帯がクリニックの診療時間に当たった場合は、クリニック機能がかなりの部分で制限を受けることになります。

 院内の照明が点かないため窓からの採光のみになります。そしてレントゲン検査、心電図検査も施行不可能になると考えられます。また電子カルテが使用不能になりますため処方箋発行等を含め種々ご迷惑をおかけすることになります。

 以上十分ご理解、ご了承頂けるようお願い申し上げます。

 


大地震

2011年03月12日 04時52分50秒 | インポート

 昨日から大きな地震が日本各地で発生しています。東京でも今まで経験したことのない地震に見舞われました。幸いクリニックの被害は今のところありません。地震直後は誰も患者さんは来ないかと思いましたが結局10人以上こられました。本日12日(土曜)も通常通り診療する予定ですが余震が続いています。来院される場合はお気をつけてこられてください。


予防接種雑感 その2

2011年03月11日 06時50分58秒 | インポート

 今回の予防接種の副反応について原因の同定は困難を極めるものと思われる。プレベナーなのかアクトヒブなのか、あるいは両者の同時接種が原因だったのか、あるいはこれらすべて原因ではないかの判断は難しいところである。しかしもっと難しいのは予防接種というものは「公衆衛生」の範疇のものであって「個人的医療」の範疇には入らないことである。つまり予防接種は、個人個人の病勢云々よりも大集団における感染症の発症や伝播を食い止めること、換言すればマス(より多くの人)を救うことを目標としている。したがって予防接種をしても発病する人はいるが、この発病率が、予防接種を受けないで病気を発症した人より下回れば予防接種の効果はあったとみなされるわけである。これはそれぞれ個人の病気の具合をみたものとは視点が異なる大きなマスでの解釈の仕方である。


予防接種雑感 その1

2011年03月10日 07時13分36秒 | インポート

 予防接種が多くの人たち(子供達)の公衆衛生向上に寄与していることは間違いない。しかしながらまったく事故がないというわけではない。予防接種に伴う事故を「副反応」といっているが、これは予防接種が原因かどうか分からなくても接種後の有害事象すべてを含めている。そのため本当に予防接種が原因となっていたものは実際のところはもっと少ないであろうと考えられる。接種と副反応の因果関係を証明するのは難しいが、いったん事故が起こるとすべて原因を接種によるものとして一時、接種が見合わせられる。今回の小児肺炎球菌、髄膜炎ワクチンに際する接種事故も4例続いたので急遽接種中止になったのは既報の通りである。原因追求のための委員会が招集されたようであるがその結論に期待したいところである。


小児予防接種の件

2011年03月09日 08時33分29秒 | インポート

 先週報道の通り、小児の肺炎球菌ワクチン(プレベナー)と髄膜炎ワクチン(アクトヒブ)の予防接種後に死亡事故が発生したと報じられました。したがってこれらワクチンが原因かどうかは分かってはいないものの、当分の間はこの2つのワクチンは接種を見合わせるよう厚労省から通達がありました。厚労省ホームページでも3月5日の時点で「接種を見合わせるよう」とありますし、3月5日の午前中には区保健所から接種中止の電話連絡がありました。すでに接種済みのお子さんで特段症状がなければ心配はいりません。また大人用の肺炎球菌ワクチンは特に問題はありません。予防接種お待ちの方は今しばらくお待ちいただけるようお願い申し上げます。


開業して3年半 その4

2011年03月08日 06時46分52秒 | インポート

 翌日の外来に来てくれないのはかなり心配である。「あれから急変して夜中に救急病院にでも行ったのか」あるいは「症状が落ち着いてすっかりよくなったので外来にこなかったのか」のどちらかであろう。もし前者だったりしたら困るので、このような患者さんには時々後日連絡することもあるのだ。「あのー吉田ですが?」「は? どちらの吉田さん?」「あの~吉田クリニックですが」「あーあー吉田先生ですか。で、どうしました? 用件は?」「いや、その、以前、夜に具合が悪くてお電話頂きましたが、その後お加減いかがですか?」「私の具合が悪い? え~っとそうでしたっけ?・・・ああそうでしたね、電話しました。えーとその後ですか? 翌朝よくなったので、すっかり忘れていましたよ」 ・・・・・困ったときの医者頼み、でもこれでいいのだ(バカボンのパパ風)。もし前者だったらゾッとするところである。電話診療はリスクが高い・・・。


開業して3年半 その3

2011年03月07日 06時51分46秒 | インポート

 とりあえずは3年、何とか生き残れてきたようである。しかし今後の保障は何もない。地域で生き残るためには次の方策を考えなくてはならない・・・。といっても何か売りがあるわけではない。とりあえず24時間電話対応はしているが、これとて診察せずに電話で容態を聴き、そして緊急性の判断をするのはかなりのリスクを伴う。今まで救急医療を長年してきたが、患者さん(またはご家族の)お話だけでは判断を間違うこともかなり多い。しかも「あ これなら明日の外来まで様子見てもいいと思いますので明日必ず来てくださいね」と言ったはよいが、本当にそれでよいのか不安にかられ眠れない夜もある。そのような患者さんに限って翌日の外来にはお越しいただけないことも多いのだ。


開業して3年半 その2

2011年03月05日 06時32分04秒 | インポート

 開業して数ヶ月で数万円しか預金残高が残っていなかったという元同僚の話はあながち嘘ではない。うちのクリニックも開業してから順調(?)に残高は目減りしていき、開業後半年~1年くらいで底をついた。そしてそれから1年くらいは入ったお金はほとんど月々の支払いに消えていった。いわゆる自転車操業である(笑)。もともとの運転資金も借金であったが、なお追加融資の話も見え隠れする状態であった。内心「生き残れるのだろうか」と不安になった。ところがそれから今日まで患者さんがそれほど増えてきたわけではないのにもかかわらず、不思議と徐々にであるが月々のやりくりが楽になってきた。前年度比にしても患者数は増えているわけではない。原因はよくわからないが3年半でようやく自転車操業から脱け出たような気がする。この結果はたぶん地域になんとか腰をおろすことができた証かもしれない。


開業して3年半 その1

2011年03月04日 06時33分54秒 | インポート

 開業1年目にすでに開業した元同僚からこんなアドバイスを受けた。「石の上にも3年ですよ。3年間は本当に経営が苦しいですから」と。 また別の元同僚は「開業数ヶ月でクリニックの銀行口座の残高が数万円になったときは途方にくれた」と言っていました。武見太郎先生が日本医師会長をしていた頃は「医者は生活の心配や経営など考えてはいけない。そんな暇や時間があるなら医学の勉強や研鑽に時間を費やしなさい」と・・。けだし名言である・・・のだが、今の時代そんなことをしていたら新規開業医はみんな潰れてしまう世の中である。本末転倒であるのだが、自分の1日の仕事の中で純粋に医学に割ける時間は半分にも満たない。大学時代も雑用は多かったが医療や医学に没頭する時間は十分にあった。ところが開業とは医学以外の雑用(とはいえ大事な仕事である)が多くの時間を占めているのに驚く。知っていればまだしも、こんなことなら開業前にもっと準備しておくんだった・・嗚呼・・・(泣)。


もう3月その2

2011年03月03日 06時28分32秒 | インポート

 この前、クリニックの前の道路工事を行うということで工事業者がお知らせのパンフを持って挨拶に来た。実はついその数週前も工事をやっていた。何だかいつも工事で道路規制ばかりなのでつい「え~また工事ですか、いつも工事規制ばかりですよねー」と言ってしまった。するとその工事業者の人は言った。「水道工事!水道工事なんです!うちはそんなに工事してませんよ」と・・・。別に工事の種類を聞いたのではない。ガス工事でも水道工事でも道路補修でも何でもいいのである。私は交通規制が頻回すぎることを言ったのである。まあ各業者は自分のところの工事は1回なのであろうが周辺住民は工事による交通規制が同時期に集中しているに閉口しているのである。これが通年して分散して工事してくれればまだ不満もでないのであろうが・・。


もう3月その1

2011年03月02日 06時45分50秒 | インポート

 この前、新年を迎えたと思っていたが、早いものでもう3月になってしまった。時間のたつのは早い。以前テレビのクイズ番組でやっていたが行政が行う年度末の「予算使いきり工事」というものがある。これはふつう3月が多いように思われるが実は2月が最多なのだそうだ。これは年度末の3月に工事が多いと苦情が沢山でるために、工事の施工日程を移動させた結果だそうである。3月に多いと苦情が出たため2月に工事を集中させるのは右から左へ移しただけでなんの解決のもなっていない。地域住民としては「移動」ではなく「分散」させてほしいのである。結局、この時期には道路はいつも規制されて渋滞は緩和されず地域住民の生活道路においても不便を感じているのである。


真夜中の問い合わせ その2

2011年03月01日 06時38分21秒 | インポート

 「どうぞお越しください」と言ってはみたものの枕元の時計をみると夜中の12時過ぎである・・・。今が夜中であることを確認し、また頭が混乱した。思わず相手に「え~っとところで今何時ですか?」と聞いた。すると相手は「今1215分でしょ! 午前の診療時間終了まであと少ししかないですよね?」 これで分かった。患者さんは半日ずれて時間を間違えている。どうやら夜寝て、夜中に目を覚ましたところ翌日のお昼と勘違いしたようである。こちらも寝ぼけていたので混乱してしまった。「あの~今、夜12時過ぎなんですけど・・」とおそるおそる告げると、「えっ? 夜・・ 何をそんな・・?え? あっ そうですか? あーそうでしたごめんなさーい」と電話を切った。それにしても、どちらも寝起きの頭であったため、あやうく会話が成立し「お互い勘違いの夜間診療」が始まりそうになったのである。はたから見たら笑える話であるが、ほっと自分も胸をなでおろした。寝坊して外来診療に遅刻しないでよかったのである(安堵)。