私の家から数分の距離に、さして知られてはいないが、その樹齢などからいって花がびっしりつく桜並木、「マイ・お花見ロード」があることは毎年書いています。
花がびっしりつくかどうかは樹齢によります。若い樹や老齢のそれはさほどびっしりとは花をつけません。いわば熟年の樹が枝もたわわな花をつけるのです。
例年より早い開花宣言を受けて、どんなものかなあと思い、手紙を出すついでに見にゆきました。
その近くへ差し掛かると、近くの駐車場に車を止めた女性が、見るからに活発な様子で私に先行し、桜並木を偵察し始めました。
年齢は40歳前後でしょうか、立ち居振る舞いなどにくたびれた生活感がなく、さわやかな風情を漂わせています。

よく咲いているところでこのくらい
彼女が立ち止まっているところへ、やがて追いつきました。
「やはりまだ早いようですね」
と、私が声をかけました。
振り向いた彼女は、別に驚きもせず自然に、
「そうですね、樹によっては少し咲いているものもあるようですが」
と応答してくれました。
確かに、同じソメイヨシノでしょうが一本だけ比較的よく咲いている樹がありました。
「ああ、あれですね。でもあれは若い樹で、花のつきもまばらでしょう。このへんの熟年の樹が花をつけたら本当にびっしりですよ」
と、私。
「このへんでカワセミを見ることができると聞いたのですが」
と、彼女。
「ええ、私もかなり何度も見ていますがもう少し上流です。しかもここは川幅が狭く、彼らはすばしっこいので、あ、いたと思ったときには川沿いにスイ~ッと遠ざかってよくみえないんですよ」

水辺のサクラなのです
「水はけっこう綺麗ですね」
と、彼女。
「ひところは随分汚れていたのですが、最近は少し良くなりましたね。ほら、小魚が群れているでしょう」
「あ、ほんとですね。さっきからなにか動いてると思っていたのですが」
「昔はもっと水量が豊富で、いろいろな魚たちがいたのですがねぇ」

群れている小魚たち
自然のなかにホワッと溶け込んでいるような雰囲気のある彼女との会話は楽しかったのですが、向こうがどう思っているかはわかりません。
変なおっさんにつかまっちゃったなぁと思っているかもしれません。
「あ、ごめんなさい、おじゃまをして。私もう少し上流を見てきますから。もう何日かしたらまたいらっしゃい。驚くほどびっしり花が付いていますよ」
と、彼女と別れました。
そのまま上流へ向かい、振り向くと、彼女は車の方へ戻るところでした。
もう少し私が若くて大胆だったら、メルアドなど聞き出すところですが、初対面でそこまでは図々しくなれないところが私の年代。
上流へゆくと、小学生とその父親が釣りをしていました。
もっとも釣りはもっぱら子供のほうで、父親の方はスマホかなんかにかかりっきりの現代風パパです。
挨拶を交わして、しばらく見ていました。
やがて小学生は、小ぶりですが一尾を釣り上げました。先ほど群れていたハヤの仲間のようです。
「やったネ」と軽い拍手をしてその場を辞しました。

桜の蕾の間に見つけたかなり大きい鳥の巣
帰途、まだ蕾ばかりの桜の枝に、直径30~40センチもあろうかという鳥の巣をみつけました。なにの巣かまったく見当がつきません。しばらく見上げていましたが、鳥がやって来る気配はありません。
水辺とあって、この辺りではサギの仲間をよく見かけるのですが、彼らは集団営巣するはずですからどうもそうではないようです。

わが家のキジバトの巣 二回りほど小さい
いずれにしてもかなり大型の鳥ではないかと思います。
私のうちにもほぼ毎年、キジバトが巣をかけているのですが、せいぜい直径が20センチぐらいなのです。
水辺の桜並木に単独で営巣する大型の鳥、なんだか分かる人がいたら教えて下さい。
花がびっしりつくかどうかは樹齢によります。若い樹や老齢のそれはさほどびっしりとは花をつけません。いわば熟年の樹が枝もたわわな花をつけるのです。
例年より早い開花宣言を受けて、どんなものかなあと思い、手紙を出すついでに見にゆきました。
その近くへ差し掛かると、近くの駐車場に車を止めた女性が、見るからに活発な様子で私に先行し、桜並木を偵察し始めました。
年齢は40歳前後でしょうか、立ち居振る舞いなどにくたびれた生活感がなく、さわやかな風情を漂わせています。

よく咲いているところでこのくらい
彼女が立ち止まっているところへ、やがて追いつきました。
「やはりまだ早いようですね」
と、私が声をかけました。
振り向いた彼女は、別に驚きもせず自然に、
「そうですね、樹によっては少し咲いているものもあるようですが」
と応答してくれました。
確かに、同じソメイヨシノでしょうが一本だけ比較的よく咲いている樹がありました。
「ああ、あれですね。でもあれは若い樹で、花のつきもまばらでしょう。このへんの熟年の樹が花をつけたら本当にびっしりですよ」
と、私。
「このへんでカワセミを見ることができると聞いたのですが」
と、彼女。
「ええ、私もかなり何度も見ていますがもう少し上流です。しかもここは川幅が狭く、彼らはすばしっこいので、あ、いたと思ったときには川沿いにスイ~ッと遠ざかってよくみえないんですよ」

水辺のサクラなのです
「水はけっこう綺麗ですね」
と、彼女。
「ひところは随分汚れていたのですが、最近は少し良くなりましたね。ほら、小魚が群れているでしょう」
「あ、ほんとですね。さっきからなにか動いてると思っていたのですが」
「昔はもっと水量が豊富で、いろいろな魚たちがいたのですがねぇ」

群れている小魚たち
自然のなかにホワッと溶け込んでいるような雰囲気のある彼女との会話は楽しかったのですが、向こうがどう思っているかはわかりません。
変なおっさんにつかまっちゃったなぁと思っているかもしれません。
「あ、ごめんなさい、おじゃまをして。私もう少し上流を見てきますから。もう何日かしたらまたいらっしゃい。驚くほどびっしり花が付いていますよ」
と、彼女と別れました。
そのまま上流へ向かい、振り向くと、彼女は車の方へ戻るところでした。
もう少し私が若くて大胆だったら、メルアドなど聞き出すところですが、初対面でそこまでは図々しくなれないところが私の年代。
上流へゆくと、小学生とその父親が釣りをしていました。
もっとも釣りはもっぱら子供のほうで、父親の方はスマホかなんかにかかりっきりの現代風パパです。
挨拶を交わして、しばらく見ていました。
やがて小学生は、小ぶりですが一尾を釣り上げました。先ほど群れていたハヤの仲間のようです。
「やったネ」と軽い拍手をしてその場を辞しました。

桜の蕾の間に見つけたかなり大きい鳥の巣
帰途、まだ蕾ばかりの桜の枝に、直径30~40センチもあろうかという鳥の巣をみつけました。なにの巣かまったく見当がつきません。しばらく見上げていましたが、鳥がやって来る気配はありません。
水辺とあって、この辺りではサギの仲間をよく見かけるのですが、彼らは集団営巣するはずですからどうもそうではないようです。

わが家のキジバトの巣 二回りほど小さい
いずれにしてもかなり大型の鳥ではないかと思います。
私のうちにもほぼ毎年、キジバトが巣をかけているのですが、せいぜい直径が20センチぐらいなのです。
水辺の桜並木に単独で営巣する大型の鳥、なんだか分かる人がいたら教えて下さい。