
昨日のブログの記事に対し、以下の様な反論がありましたので、下記のようにお答えしておきました。すでにコメントとして載せたものですが、若干の補遺を付して改めて記事と致します。
<昨日の拙日記>
http://pub.ne.jp/rokumon/?daily_id=20130806
<それに寄せられた反論>
相変わらず、何を言っているのかわかりませんが・・・
放射線技術は、がんの治療にも用いられていますが、それはなくなってもいいということですか?
遺伝子組み換えや再生医療の研究は、将来、難病に苦しむ患者さんにとって福音をもたらすともいわれていますが、核以外の現代科学についてはどう考えるのか、「核」だけがダメなのか、教えてもらいたいものです。(by Q)
<それについての私のお答え>
>Qさん
私が自然科学に疎いと思って馬鹿にしているんじゃないですか?
ベクレルによる放射能の発見、レントゲンによるX線の発見は1895年~96年のことですよ。その後の研究で、その強弱を問わず、太陽からも、この地球自身からも、そして私達の周りにある物質からも放射線が出ていることが確認されています。
そうした事実と、1939年に、原子核に中性子を「人工的に」ぶつけることによって核分裂を起こし、膨大なエネルギーを発生させるという発見とはまったく異質なものですよ。
共通点は、核分裂によって放射能が発散されるということですが、その量たるや、桁違いなものです。
いいですか、たぶん中学生でも知っていることだと思いますが、放射能やX線の発見と核分裂とはまったく異なる次元の技術的問題なのです。
もし、フクシマもレントゲンや放射能治療も一緒だというあなたの論理をまともに受け止めるとすれば、太陽も、この地球も取っ払えということになりますよね。
遺伝子組み換えと再生医療もその間にも差異があって一緒にはできない問題ですが、ともに慎重に検討すべき問題を含んでいることは事実です。
世の中は、あなたがお考えのように単線的に進歩してゆくのではなく、ひとつの技術が登場すれば、その副産物や副作用ともいうべきさまざまな問題が相次いで発生し、それらをも考慮したトータルで複眼的な視点からの評価や検討が必要なのです。
核については現段階でいえることは、物質を壊すということ、壊した結果出てくる放射能や廃棄物は不可逆性をもっていて、人間の制御の範囲内にないということです。
フクシマの廃炉に何年かかるのか、御存知ですか?周辺住民が戻れるのがいつ頃か御存知ですか?百年単位ですよ。人の一生を超えた単位ですよ。
それでも、抽象的な「人類の進歩」とやらのために耐え忍べというのですか?
冒頭の「何をいっているのかわからない」というのはあなたの勉強不足、自分に都合のいい情報の海に溺れていてものごとをトータルに見る視点を失っている結果であろうと推察いたします。
*Qさんのコメントを読んでいて、フクシマの被曝直後、少しぐらい放射能を浴びたほうが健康にいいと講演して歩いた御用学者のことを思い出しました。