セアカコケグモに関するニュースは、時折、降って湧いたように出てきてはす~っと消えて行く。
最初にでたのはもう20年ほど前で、それが絶滅したわけではなく、その間も日本での外来種として北海道を除くほぼ全土で生息し続けてきた。しかもである、騒がれる割に死者はもちろん、とくに重篤な怪我人もでてはいない。ようするにムカデのようなものでしかない。
それなのに時折、間欠的にニュースになる。私の記憶ではこれまで三度ほどニュースとして登場している。
これは立証できない仮説ではあるが、どうやらそそれらは外国人や在日排斥の動きと無意識のうちにも通底しているのではないかと思われる。
20年ほど前、最初にニュースになった折は、外国人労働者がこの国で増え始め、それに対する不安がやや扇動気味に語られた時期であった。
いずれにしても、ムカデが見つかってもニュースにならないのに、すでにある程度定住しているこの虫が現れるとNHKをはじめ各メディアがさも危険そうに報じるのは理解できない。
http://www.asahi.com/articles/ASGB45K25GB4ULBJ00D.html