ちょっとしたお話が創れそうな絵を撮ったが、そのお話がでてこない。
子供の頃、あんなにお話を作るのが好きで、なんでもないことからいろんなお話を紡ぎ出していたのに、いまやすっかりその能力が枯渇したようだ。
感性がすっかり現実に飼い慣らされてしまって、現実の外部、想像の世界を繰り広げることができなくなってしまったのだろうか。
お話は、この世界が今のままに永遠に続くのではないことを想起させ、この世界の外部を垣間見させる超越的機能をもっているのに、まことに残念なことではないだろうか。
でも、気持ちだけはいつまでも、お話の方を向いていたいものだ。