ご飯が少し余ったので、久々に焼きおにぎりを作った。
久々といって馬鹿にしてはいけない。私ほど焼きおにぎりを焼いた人間は少ないからだ。
久々といって馬鹿にしてはいけない。私ほど焼きおにぎりを焼いた人間は少ないからだ。
約30年間、炉端風の居酒屋で、しかも私は焼き方をしていたから、店で出す焼きおにぎりはすべて私の手にかかるものだった。
では30年間にいくつほど焼いたのだろうか。
客席数60ほどの店で、忙しい時は二回転した。
焼きおにぎりは一人前2個で、一日に10人前は出たから、一日あたり20個で月に500個。年には6,000個。30年で18万個という計算になる。
焼き方についてない日もあったから、もう少し少ないだろうが、実際に10万個以上は焼いただろう。
なお、普通のおにぎりは米粒の間に空気が残るようにやんわりと握ると食感も良くうまいが、焼き用はやや固く握る。握り方からして違うのだ。
で、久々に作った焼きおにぎりだが、表面は醤油の焦げた味わいもありパリッと仕上がり、内側はしっとりとうまく焼けた。