牛込・神楽坂 酒問屋 升本総本店の別館「涵清閣」 主人が語る

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真面目な話、押すのか引くのか。空気を抜くのか、ガス注入か@ワインの保管

2015-07-16 11:11:23 | 酒の道具など
                           
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知っているようで、知らなかった。
(少なくとも自分的には)






一応、お酒のプロと言うことになっているし、自分でも(たまには)策を講じたりしているけど、「本当のところどうなのよ?」というのが、飲み残しのワインの保管


一時はまめに「空気抜き」を使っていたのですが、少なくとも翌日とかだとコルク栓だけとあまり変わらない印象。

また、空気抜きに付いてきた「栓」が行方不明になって残り一個になったりしていることもあり、二日後、三日後まで残りそうで、高めのワインの場合にのみ「空気抜き」を使い、それ以外は、「何も無し(コルクだけ)」という場合が多い、です。




そんな中、今度、二日間あるいは三日間と、日を跨ぐような試飲(会)を開く可能性も出てきたので、コストも含め、少し真剣に考えることに。


ググって見ると、ワイングラスの「リーデル」のホームページに情報が載っていました。


ここでは3つの方法を推奨しています。

要約・整理した特徴とともに以下に。

(1)『ポンプ』で酸素を追い出す

・ボトル内の空気を専用のポンプで吸い出すことで、真空状態をつくりだし酸化の大敵『酸素』を追い出す。
・2,000円くらいから手に入り、手軽でコストパフォーマンスに優れた方法。
・他の方法と比較すると、酸化までのスピードがやや早いのが難点。
⇒10本とか20本とかなると、「栓」がその数いるんですよね。。。。



(2)『ガス』でワインの液面に蓋をする

・酸素より比重の重いガス(窒素、二酸化炭素など)をボトル内に注入。
・スプレーするだけで、力も必要なく、女性におすすめの方法。
・ワイン専用の無臭ガスが1本1,500円〜2,000円程度で販売されています。
⇒これ、やったことないです。ガス1本でどの位使えるんだろう。



(3)『小瓶』に移して酸素を追い出す

・「個人的に一番おすすめなのがこの方法!」とのこと。
・ハーフのワインボトルやペットボトルを洗ってとっておき、ワインが残りそうだな、という時は栓を抜いてすぐに、これらの小瓶に移す。
・コツはワインが小瓶いっぱいになるまで注ぐこと。
・ワインが小瓶を満たし、空気が入る部分がほとんどなくなるので、3つの方法の中でも特に劣化を抑えられる方法です。
⇒ワインって「ボトル」も楽しみの一つだし、そもそも空のハーフボトルとかをその数、用意するのは大変です。



なお、「準備ができたら冷蔵庫へ」となっています。





もう少し調べてみたら、「日経」のサイトにも出ていました。

こちらは、6種類の方法を比較しています。
 (1)抜いたコルクで栓をする
 (2)飲み残したワインを小容器に移す
 (3)冷凍する
 (4)オリーブオイルを注ぎ、油膜をつくる
 (5)市販の栓を使用する
 (6)ガス充填

比較方法も、「香り」や「味」という感覚的なものに加え、「分光測色計」で色味を測る、という本格的なモノとなっています。
(ちなみに、開栓3日後と1週間後の変化を調べたそうです)

「論外」だったのが(3)の冷凍保存。(4)のオリーブオイルも、そもそも分離して飲むことができなかったそうで、その意味では「論外」ですね。

結果のチャート


特に「効果があった」としているのが、(6)のガス充填、(2)の小容器、(5)の空気抜き、です。
((1)のコルクで栓をしただけも、3日後の色味はほぼ変わらない、だそうです)。

で、さすがに日経。結果を上手に整理しています。

比較の図




で、日経の結論もリーデルと同じく、小容器、ガス、空気抜き。

小容器は数がないし、空気抜きも栓抜きを十も二十も買うのも大変。

となると、「ガス」が良さげですね。

が、上にも書いたように「ガス1本でどのくらい」というのが気になるところ。

ガスを売っているサイトを見ると「1本で約90本分保存可能!手間も簡単なので、とても便利です。」と書いてあります。


そうであれば、ガス1本2000円としても、ワイン1本で20円ちょっと。これならイケそうです。


とりあえず1本、買ってみましょう。


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