牛込・神楽坂 酒問屋 升本総本店の別館「涵清閣」 主人が語る

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「沢の鶴」さんの古酒を唎かせて頂いた件

2015-07-30 21:29:18 | 酒のご紹介
                           
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大手だからといって、バカにしてはいけない。






日本酒マニアは狭量だ!と言ったら炎上間違いなし、なので言いませんが、そう感ずることが少なからずあるのも事実。


一番は、ワインマニアとの関係において、なのですが、それはまたの機会に譲ることとして、今日のテーマは、こちら。






ずらりと並んだスリム瓶は、享保2(1717)年創業の灘の大手「沢の鶴」さんの古酒、です。
(あ、ウチは沢の鶴さんはいわゆる特約店関係ではないので、何のしがらみもないんです)


御縁があり、サンプルを頂きました。


ヴィンテージは、1991、1995、1997、2008、2010の5種類。


2010から、およそ四半世紀前の1991まで順に試していきました。


そのお酒も「劣化」ではなく「進化」を感じました。


その中で、2008はバニラ風味が強く、ちょっと異なる「進化」があったり、1995/1997はこのまま行ったら紹興酒?、という熟成感があるなど、色々ありますが、どれも「深く・厚く」という印象。


恐らく、長期熟成を視野に入れての醸造だったことを思わせる、堂々たる熟成酒です。


日本酒(マニア)の世界だと、大手だと大雑把、という先入観がありますが、こういうのをちゃんとマーケットに出せる、というのも老舗/大手の力、ではないでしょうか。
(ついでに言うと、沢の鶴の西村社長様、個人的には「新川締め 風雪越えし 年越会」という句で印象深い、です)


改めて、「お酒って嗜好品だよね」と思いました。


古酒ブームはこれからヒートアップ間違い無し!ですし、その一翼を担うのは沢の鶴さん、でしょう!




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