牛込・神楽坂 酒問屋 升本総本店の別館「涵清閣」 主人が語る

三世紀に亘り問屋を営む升本総本店の徒然を毎日更新!!商品情報からビアガーデン・試飲等イベント情報、酒文化経済・書評等々!

昭和6年の金魚酒@牛込・飯田橋

2015-07-31 15:03:17 | 附属酒類経済研究所
                           
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ウチは悪い酒屋?




面白い地図を見つけました。


こちら


昔の東京市の地図、です。


地図には「○43」とか「×30」とか「△66」とか、○×△マークと数字とが書かれています。




この○×△、「凡例」というのもついていました。



○比較的良品
△比較的中等品
×比較的不良品

とありますが、実はこれ、東京市の「主として労働者を顧客とする地帯における」「廉価清酒」の「衛生化学的試験」の結果、なのです。
(サンプルは83軒の酒場で実際に買ったもので、お店の住所や伏字付きの名前、成分分析等の結果も全て表になっている)


分析は「水で希釈しているか」「サッカリン等の添加」「その他混濁や沈殿」等を見ているのですが、ウチから一番近いと思われる飯田橋のサンプルNo.30(お店の名称は「○○ニバー」と伏字)は「×」の評価になっています。

成分表を見ると、砂塵が微量入っていて、アルコール度は薄くサッカリン混入の痕跡があるそうです。


いわゆる薄めた「金魚酒」にサッカリンで味をつけたけど、砂が入っている!とは、、、、ひどい酒だ!



地域性を見ると、No.30の近辺の「牛込区(ウチのエリア)」「淀橋区(新宿ですね」「下谷区」「浅草区」などが△や×が散見されます。


この辺りの当時からの問屋と言えば、牛込・淀橋はウチ、下谷・浅草は小泉商店さん。


うーん。


もちろんこれは飲み屋さんでの話なので、我々が薄めたり混ぜ物をしたりしていたわけではありませんが、、、、こんな資料が堂々と発行されていたりするんですね!!!
(東京市の刊行物です)

今なら大騒ぎ、ですよ。


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