牛込・神楽坂 酒問屋 升本総本店の別館「涵清閣」 主人が語る

三世紀に亘り問屋を営む升本総本店の徒然を毎日更新!!商品情報からビアガーデン・試飲等イベント情報、酒文化経済・書評等々!

「地酒」≠「地元の酒」 東京ではわからないこと。

2019-07-10 12:31:30 | 附属酒類経済研究所
                          

                           【公式HPはこちら↑】




先般、地方の蔵元さんとお話ししていて、興味深い話をお聞きしました。


その蔵元さん、地元地域でも大手というより、地域の中のそれぞれの町の「ウチの町の老舗酒蔵(で、東京にも出てきている)」という立ち位置。

ウチの力不足もあって、東京でブレイク!というより東京での(過当)競争に悪戦苦闘中という状況もあるのですが、アイディアとパワーあふれる蔵元さんとともに前向きに頑張ろう!と考えています。

それはさておき、冒頭の「興味深い話」というのは、地元(の県)での売れ行き。

最近の地方の日本酒(の消費)でよく言われるのは、こんなこと。


止まらぬ都会への若者の流出や、これまでお酒を飲んでいた層の高齢化で、消費量は右肩下がり







ところが、お話を聞いた蔵元さんによれば、近年、地元での販売量が伸びている!というではありませんか。



その理由を聞くと、確かに地域の消費量全体は下がっているのですが、地元の酒屋さんや居酒屋さんが「地元の酒」を置くようになったことから、「地元の酒」であるその蔵元さんなどの消費が増えているのだそうです。


確かに歴史を遡ると、、、、

高度成長期に大手メーカーが、マスプロ技術による一定の品質確保とテレビなどでの広告宣伝で、特に普段飲み日本酒では、地元の酒を席捲しました。

そして、それ以降は、「地酒ブーム」という言葉で、「久保田」など、(それぞれの地元の酒ではない)有名地酒が大手メーカーに代わって人気を得るなど、「地元の酒」はますます追いやられてきました。

それが近年の特定名称酒を中心とした「日本酒ブーム」などもふまえ、酒質の向上なども前提に、(東京にも出しているような)「地元の酒」が大手メーカーや地域外の地酒に再びとって代わるようになった、らしい。

確かに、「美味しいんだし、どうせ飲むなら(贈るなら)おらが地元の酒」ですよね。

地元で基盤ができる、というのは、蔵元さんにとっても良いことですし、我々にとっても前向きな話です。

こういうの、東京ではなかなかわからないことです。
勉強になるなぁ、升本総本店。




★★お酒に関する諸事万端のご相談を承っております(商品企画/情報提供/寄稿等)★★

★★★★酒・ブログランキングにエントリーしています★★★★
応援何卒よろしくお願い致します

応援のクリックを↑↑↑↑↑

【アルバイト・契約社員募集中!】
(1)飲食部門(フロアスタッフ兼新規開店企画)
(2)酒類営業部門(倉庫管理兼営業企画)
(3)酒類営業部門(通販管理)
日時・時間はご相談。正社員登用もあり。男女問いません。詳細は当社HPまで。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする