きっと、いいことあるよね!

母(sake)と息子(keke)の日々の記録。
お出かけ写真と料理など。

日かげのひまわり

2011-02-22 | 息子keke
週末に父の所に行った。

目がゴロゴロすると言って、先生に診てもらった後だったようだ。
看護婦さんがホールに連れて行こうとするが、この日は歩けないと言って拒む。

相変わらず眠そうだ。
加山雄三の「君といつまでも」を掛けて口ずさんでいたが、終わらないうちにまた寝てしまった。

でも、こうして眠い眠いと言うのが生命温存と言うか、無理に動いて消耗するのを抑えているようにも見える。
こまめに動き回るネズミのような動物は寿命が短くて、ぞうみたいにゆったりしている動物は長いのだと読んだ事がある。

だから、私はエネルギッシュにあれこれ動き回る事ばかりを(それはそれで素晴らしい事ではあるが)、求めようとはしない。


しかし、しかし、だがしかしだ。
kekeよ。

あいつは今月いったい何をしていたんだろう?
顔を合わせるたびに「どうするんだ?」と尋ねても、どこかに行ってしまう。


それならそれで腹を括って学校で勉強をするしかないんじゃないのか?
そう言うと、部屋から出て来ない。

専門学校の資料を取り寄せる事もなく、ハローワークに相談する事もなく、もう2月は終わって行く。
いったい今月、あの子は何をしたのだろう?

ぞうみたいにゆったり、と言っても限界。

「もう構わないで自由に放ってほしい、そうすれば全ては解決する」と言うが、今月何かアクションがあっただろうか。
ナッシング!

ただ言われるのがイヤなだけなのである。
学校もイヤ。
就職が見つかりそうにないのもイヤ。
それを指摘すると、自己弁護に走る。

私は小学校低学年の頃の、ひまわりの観察を思い出す。

太陽にしっかり当たって、たっぷり水を与えられたひまわりの芽は、しっかりとした茎で双葉が芽生えるのである。
日陰で育ったひまわりはひょろひょろに細い茎が伸びるが、出来そこないな風なのである。

あのひょろひょろのひまわりを思い出すのである。
ひいてはこれも、自分の育て方が悪かったのか。

でも、昔ほどのダメージはない。
もうどうにもならないのが分かっているからである。
無責任かもしれないが、何を言ってもどうにもならん。

全て、終わった。
そんな心境である。