きっと、いいことあるよね!

母(sake)と息子(keke)の日々の記録。
お出かけ写真と料理など。

22歳

2013-10-10 | 父の記録と母の思い出
私の楽しみは夜8時のスーパーで半額商品を買うことだ。

珍しく「かに玉の素」が半額になっていた。
卵3つがあればかにたまができるシリーズである。

迷いながら最近kekeは昔食べなかったものを食べるので、買ってみた。
帰って、kekeに「これ、弁当に入れてもいい?」と言うと、「食べない。」と言う。「食べてみたらおいしいかもよ。」と言うと、「卵嫌いだから。」と言う。

かく言う私も卵料理が好きではなく、1人で卵3つ分のかに玉を食べるのは絶対無理と思って、妹の家に電話した。すると、旦那が出て妹は近くのスーパーに買い物に行ってると言う。

私はスーパーで妹をみつけた。
「やぁ」と言うと、「お姉ちゃん、あとで電話しようと思ってたの。」と言う。

父の採血の結果が出て、あまり良いものではなかったそうだ。
「今すぐにどうこうと言う訳じゃないって先生も言うんだけど。」と言う。

私達は「いつかはそう言う時がくるよね」「しょうがないよ」と互いに話した。

下の姪っ子がこないだ職業体験の授業があって老人ホームの受付をやったのだと言う。
それから、「おじいちゃんに会いに行きたい」と言うのだと言う。
妹も、今の変わり果てた父の姿を子供達に見せるのに抵抗があったのだが、その言葉で家族で父の面会に行くことを考えていると言う。「ショックを受けるかもしれないけれど、二度と会えないよりは・・・」と言う。

そして妹に半額の「かに玉の素」を渡して、別れた。
妹は「いいの?うちはみんな卵大好きよ」と喜んでくれた。


涙が出てくる。
なんで今なんだろう。


父が歌っていた歌で、谷村新司の「22歳」と言う歌があった。
その頃その歌ばかり歌っていて、「sakeの歌」と呼んでいた。私が22歳だったのだ。

このことが、ひたすらうざく、うざくてうざくて、父の口から「sakeの」と言う単語が口に出るたびに腹が立った。オヤジギャクにしてはハンパだし、私の歌?!だからそれが一体何?!と言う感じであった。

私は父がキライだったので、父の前でニコリともしなかった。
しかし、父はいつもニコニコしていた。
「お前は服を買うときだけはニコニコするんだなぁ」とよく言っていた。

今日はそんなことを思い出した。
今のkekeと同じ年だったんだっけ。