モコの1年点検の日だ。
ニッサンのN浦さんは「最近気になる事がありますか?」といつものように訊くので、「車は何事もなく快適です。ただ・・・・」と私は言い、「どうして私の点検の日はいつも雨が降るのでしょうね、それもどしゃ降りですよ。毎回洗車を楽しみにしているのに。」と言うと、N浦さんはお笑い芸人のようにひっくり返りそうになりながら、「sakeさん・・・たぶんこの9月10月シーズンの問題ですよ」と言う。
そして、今度の代車はサニーと言う車だ。
見た感じ年季が入ってる感があるが、いかにも「普通車」と言う大きさで、これはこれで興味をそそられる。
N浦さんは「エンジンはこうしてかけます」とキーを挿してくれて、そしてサイドミラーを変えるにはここを動かします、と教えてくれた上に「途中で何か分からないことが出てきましたら、電話をください。」と言う。
ふむふむ、と私は聞き、これはMDが聴けるんですね!と挿入口を示すと、N浦さんは「これはカセットなんですよ。」と言う。
カセット!!
今までカセットがかけられる車に乗ったことがなかったので、何て画期的なんだろう!
と、私は思ったが、カセットテープなんて持ってなかったし、家に取りに帰るほどのことでもなかったか。ザンネン。
そしてさっそく父の病院に走らせる。
やはり普通車はアクセルもなめらかで、気がつくと50キロ、当たり前に60キロを出してしまう。なのにまったくスピードを出してる感(揺れ等)がなく快適だ。
そして病院の駐車場につき、慣れない手つきでしどろもどろと携帯メールをしばらく打っていると、ある男がこちらに近づいてきた。ちょっと大柄な男で年齢は私より若干若いぐらい(だと思われる)。たびたびお見かけするので病院関係者だと思われるが、服装的に先生でも看護士さんでもなさそうだ。
その大柄の男は間違いなく、私の車にまっすぐに歩いてきている。
えっ? はっ?
私、何か悪い事してましたっけ?
たしかに携帯メールはもうしばらくここでかれこれ打っておりますが、私、無関係にここに停めているのではなくて、これから父のお見舞いに行こうとしていて、ちょっとその前にメールを打っているだけなんですよ。
・・・みたいな言い訳を頭でグルグル考えながら、近づく男を構えるように見ていると、男は車の前に立ち、「ライト。」と一言言い残し、去って行った。
・・・・・・・。
そうなのだ。モコはいつもライトを「オート」にしているので、私はつけたライトを消す習慣がなかったのだ。慌てて「すみません、ありがとうございます。」と言ったが、行ってしまった彼に聞えていたかどうか定かではない。
その後も車から出ようとドアを開けるとすごいブザー音が鳴ったり(ライトの消し忘れで鳴るようだ)、乗ろうとドアを開けて座ったとたんに、何度も何度もクラクションが勝手に鳴ったり(理由は分からず。エンジンを掛けると止まった)いろんな現象が次々起きる。
鍵穴にキーを挿してドアを開けるという習慣がないので、助手席から荷物を出そうとしてもドアが開かなくて雨に濡れる、いつもは軽なので、窓を開けて顔を出して右ラインだけ見て駐車をするのだが、普通車なので左側もぶつからないように気をつけてハラハラ駐車する、などなど。
最後のとどめは、帰り道、やたら眠くて眠くてたまらない。
最近、こういうことが珍しくなく、けっこうあることなので、頑張って走っていたが、ハッ!と気づいたときは明らかに左寄りに車が位置していて、これこそまさに「居眠り運転」と言うものだと知った。
認めたくないが、前を走っていたはずの軽が、わざとらしく私の後方に回り、それもすごい距離を離して乗っているのをバックミラーで知った時、これはまぎれもなくやばかったのだと分かった。
まったくどうしたことだろう。
車に乗り始めた4年前、音楽もいっさいかけず、常に窓を小さく開け、走る車のエンジン音で周囲の状況を感知していたこの私。(ミラーを見る習慣があまりなかったからだが。)
「居眠り運転なんて、どこまで気が緩んだ迷惑バカか」と思っていたが、その迷惑バカに成り下がってしまった。
他はともかく車に関しては、最高レベルでご先祖様に守られているのを今日も実感する。これまで何度となく危ない場面がたくさんあったが、奇跡的に事故にはならなかった。そして今日も本当に助かった。
単に良かったで終らせずに、次は二度とこのようなことがないようにしたい。
これから眠くなったらコンビニに立ち寄って何か買うことにしよう。
ニッサンのN浦さんは「最近気になる事がありますか?」といつものように訊くので、「車は何事もなく快適です。ただ・・・・」と私は言い、「どうして私の点検の日はいつも雨が降るのでしょうね、それもどしゃ降りですよ。毎回洗車を楽しみにしているのに。」と言うと、N浦さんはお笑い芸人のようにひっくり返りそうになりながら、「sakeさん・・・たぶんこの9月10月シーズンの問題ですよ」と言う。
そして、今度の代車はサニーと言う車だ。
見た感じ年季が入ってる感があるが、いかにも「普通車」と言う大きさで、これはこれで興味をそそられる。
N浦さんは「エンジンはこうしてかけます」とキーを挿してくれて、そしてサイドミラーを変えるにはここを動かします、と教えてくれた上に「途中で何か分からないことが出てきましたら、電話をください。」と言う。
ふむふむ、と私は聞き、これはMDが聴けるんですね!と挿入口を示すと、N浦さんは「これはカセットなんですよ。」と言う。
カセット!!
今までカセットがかけられる車に乗ったことがなかったので、何て画期的なんだろう!
と、私は思ったが、カセットテープなんて持ってなかったし、家に取りに帰るほどのことでもなかったか。ザンネン。
そしてさっそく父の病院に走らせる。
やはり普通車はアクセルもなめらかで、気がつくと50キロ、当たり前に60キロを出してしまう。なのにまったくスピードを出してる感(揺れ等)がなく快適だ。
そして病院の駐車場につき、慣れない手つきでしどろもどろと携帯メールをしばらく打っていると、ある男がこちらに近づいてきた。ちょっと大柄な男で年齢は私より若干若いぐらい(だと思われる)。たびたびお見かけするので病院関係者だと思われるが、服装的に先生でも看護士さんでもなさそうだ。
その大柄の男は間違いなく、私の車にまっすぐに歩いてきている。
えっ? はっ?
私、何か悪い事してましたっけ?
たしかに携帯メールはもうしばらくここでかれこれ打っておりますが、私、無関係にここに停めているのではなくて、これから父のお見舞いに行こうとしていて、ちょっとその前にメールを打っているだけなんですよ。
・・・みたいな言い訳を頭でグルグル考えながら、近づく男を構えるように見ていると、男は車の前に立ち、「ライト。」と一言言い残し、去って行った。
・・・・・・・。
そうなのだ。モコはいつもライトを「オート」にしているので、私はつけたライトを消す習慣がなかったのだ。慌てて「すみません、ありがとうございます。」と言ったが、行ってしまった彼に聞えていたかどうか定かではない。
その後も車から出ようとドアを開けるとすごいブザー音が鳴ったり(ライトの消し忘れで鳴るようだ)、乗ろうとドアを開けて座ったとたんに、何度も何度もクラクションが勝手に鳴ったり(理由は分からず。エンジンを掛けると止まった)いろんな現象が次々起きる。
鍵穴にキーを挿してドアを開けるという習慣がないので、助手席から荷物を出そうとしてもドアが開かなくて雨に濡れる、いつもは軽なので、窓を開けて顔を出して右ラインだけ見て駐車をするのだが、普通車なので左側もぶつからないように気をつけてハラハラ駐車する、などなど。
最後のとどめは、帰り道、やたら眠くて眠くてたまらない。
最近、こういうことが珍しくなく、けっこうあることなので、頑張って走っていたが、ハッ!と気づいたときは明らかに左寄りに車が位置していて、これこそまさに「居眠り運転」と言うものだと知った。
認めたくないが、前を走っていたはずの軽が、わざとらしく私の後方に回り、それもすごい距離を離して乗っているのをバックミラーで知った時、これはまぎれもなくやばかったのだと分かった。
まったくどうしたことだろう。
車に乗り始めた4年前、音楽もいっさいかけず、常に窓を小さく開け、走る車のエンジン音で周囲の状況を感知していたこの私。(ミラーを見る習慣があまりなかったからだが。)
「居眠り運転なんて、どこまで気が緩んだ迷惑バカか」と思っていたが、その迷惑バカに成り下がってしまった。
他はともかく車に関しては、最高レベルでご先祖様に守られているのを今日も実感する。これまで何度となく危ない場面がたくさんあったが、奇跡的に事故にはならなかった。そして今日も本当に助かった。
単に良かったで終らせずに、次は二度とこのようなことがないようにしたい。
これから眠くなったらコンビニに立ち寄って何か買うことにしよう。