きっと、いいことあるよね!

母(sake)と息子(keke)の日々の記録。
お出かけ写真と料理など。

「日本国紀」/百田尚樹さん(2)

2019-03-07 | 読んだ本
とりあえず読み始めた(ベストセラー本?)「日本国紀」。

ベリー来航の後の不平等条約のゴタゴタ、攘夷だの尊王だのが飛び回る中、佐賀県、鹿児島県、宇和島藩(愛媛県?)等はお殿様の命令で、苦労に苦労を重ね、外国と同じ蒸気船を作りあげる。(外国人が親切に教えてくれる訳ではなく、自分達での試行錯誤)

日本人って粘り強くて、手先も器用だったんだなぁ~~と思ったところで、明治時代へ。

明治時代以降は後でとっておくことにして、意外に面白いのでもっと昔から遡って読むことにした。

私はこれでも小学生の頃に日本史が大好きで、家にある図鑑の中で「日本の歴史」だけは何度も何度も読んでいたのである。しかしこの本には「今まで知らなかった!」という話が結構あって、面白い。当時から40年の間に、新しい定説や発見があったのだろうか。


天智天皇と天武天皇が兄弟ではないかもという説もあるとか、当時(韓国の)百済を助けるために日本からもたくさん兵力を出して助けようとするのだが、「こんなに兵力を出すなんてもしかしたら当時は植民地だったのでは?」という百田さんの「大胆な仮説」も紹介している。
(事実の証拠がないものは、あくまで仮説ですという前置きは忘れない。)

そしてカッコいいのは、「元寇」である。
当時ものすごい領土を持った強い国、蒙古のフビライが、日本も服属させようと使いを出したそうだ。
それを受けて立つは鎌倉幕府の若いエース。16歳の北条時宗。
最初は「こんな屈辱は相手にしない」と無視しているが、(これを外交に無知だったからとする学者もいるが、百田さんは無礼なヤツに返事をする必要は無いと思ったのだろう、としている。)やがて(2度目の弘安の役では)そいつが内情を調べるスパイだと分かると斬首にする。

フビライの兵が大量に攻めてくるが、日本の御家人も一致団結して守って守って守り抜く。そして上陸できないところに台風だかが来てひっくり返ってしまうのだ。ガハハ。(^o^)

それから、足利義満が自分の息子を天皇にしようと画策していたのも知らなかったなぁ~。自分も上皇と同じタタミを使ったり、息子の元服は天皇家と同じようにしたりして、あと一歩で息子が天皇になり自分も上皇になるところで、急に病に倒れて亡くなってしまったそうだ。(この絶妙なタイミングであることから暗殺説もあるらしい。百田さんも暗殺ではないかとしている。)

そういう所も日本人ぽいと言えるかもしれない。
もっと殺気立った国だったら、「こいつは独裁者だから殺してやろう」とか「殺した俺は英雄だ!」となるところを、「殿は流行り病に掛かり急に亡くなってしまいました。」とするあたりも、日本の歴史っぽい。。。。(ちなみに義満さん、それまではとても健康な方だったのだとか)

はー、アニメ一休さんに出てくる時は普通のお殿様だったのに、そんな欲張りだったとは。(言われてみると金閣寺もキンキラキン)



欲張りと言えば、今日の朝のニュースで、あのゴーンさんが、作業着を着てマスクとして、ラメラメの警備員のたすきみたいなのを着て歩いている姿はちょっとウケた。

あの変装は誰が提案したのだろうか。
ゴーンさん自らアレを希望したのなら良いのだが、あれを日本側から提案したとしたら可愛そうだよね~、変装がバレた上にあの格好の姿が全世界に流れてしまったなんて。。。。
ニュースでは矢印でゴーンさんのあちこちを指差し、「作業着」「マスク」「帽子」とか書かれてさらに強調されていた。

TV局ではその後で、あの作業着のマークを見て作業着店で値段を調べていた。4000円だったそうだ。
副タイトルが「日産車ではなくスズキの軽で・・・」というテロップ。

まだ無実かもしれないから上から布という訳にも行かずああなったのだろうか。
でもあれだったら普通の洋服で良かったのではなかろうか。。。。ナゼ??


6 コメント

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変装 (モリオリママ)
2019-03-07 15:23:12
アロハ~!
百田さんの歴史書解説、面白いです~。
歴史って、新しい資料が見つかったりで、変るんですよね。
あくまでも、誰も見ていないから、想像の産物であるのも歴史。。
天皇家の危機、知りませんでした。
ちゃんと、陰謀が倒されてる事が凄い!
ゴーン氏の保釈、こちらでは全然ニュースになってなくて。。
作業員の変装が、かえって目立ったって?
大笑いですね。
ゴーン氏、ピエロになっちゃいましたね。
本当に、誰だそんな事考えたの?
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>モリオリママさん (sake)
2019-03-07 17:48:24
アロハ~!
日本国紀!なかなか面白いです。最初は挿絵もなく、真面目な文字ばかりでとても読めないと思いましたが、読んでみるといろいろなことが書かれていて面白い。

大きな戦いの裏には案外人間ドラマの怨みつらみがあるようで、そんなことも書かれています。
天皇家の家系にも危機が会ったとは私も知りませんでした。偶然なのか、何なのか息子が元服して6日後に急に病気になられたそうです。

ゴーン氏のニュースはアメリカではやってないんですね!日本とフランスだけなのでしょうか。
フランスからも取材の人が来ていましたが、まさか作業員に扮しているとは思わず、写真を撮り損ねてしまったとやっていましたよ。
帽子にマスクをしているのですが、目がはっきりゴーン氏なんです。コントの変装みたいなんですよ。
10億の保釈金で4000円の作業服・・・もう少し高いお洋服はなかったのでしょうかねぇ・・・?
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こんばんは♪ (みみ)
2019-03-07 18:03:50
ゴーンさんの仮装は弁護士のアイディアだったとか?
完全に失敗してますね ピエロだわ(笑)

日本国紀 面白そうですね。
ちなみに
>そして上陸できないところに台風だかが来てひっくり返ってしまうのだ。ガハハ。(^o^)
これこれ この時の台風こそが後の「神風が吹く」の信仰になるのよね(*_*;
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>みみさん (sake)
2019-03-07 21:42:05
あれは弁護士のアイデア?だったんですか?!
しかも車に乗る時も乗ってからも、すごいフラッシュたかれてますよね!バレバレですよね。
バレなかったにしても、何十億だかの人が作業員の作業着着て目くらましてこっそり脱出って、セコいオチですね。

北条時宗のくだり、読み直すと幾つか間違いがありました。最初のは時期的に季節的にもシケだそうです。それから使者を切ったのは2度目の時。その使者がスパイで地理や内情を調べるためのものだったから。
最初の使者は無視はしたけれど、切ったりはしなかったようです。^^;本文も訂正しておきましょう。

後の神風・・・そう言えばアメリカでは、日本語を研究して暗号を解読したのに、日本では「敵の言葉は使うな」と外来語を使わなくしたというのがありましたよね。
そう言う詰めが甘い所があるのでしょうね?
また今日も読んでます。面白いですよ。(^o^)丿
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おはようございます。 (アリス)
2019-03-08 07:50:47
最近、読書は殆どしません。目が疲れます。

百田さんの作品は面白そうですね。
知識満載でSake-sanのブログも楽しいです。

ゴーン氏の問題は日本の司法制度を見直すにはいい機会です。

弁護士の強力な圧力によって裁判官の判断が変る?保釈したり、しなかったり?

全く情けない日本の最高法です。

我々庶民が、保釈請求をしても却下です。
舐めてんのかと怒り心頭です。

法は、公平で公正ではない事を露呈した。
彼等に国民を裁く権利があるのか?と疑問が沸く。

保釈を許可するか?しないか?の二者択一であれば、どうちらが裁判に妥当なのかを根本的に考える必要があると思います。

その日の自分の都合で判断するのは間違っている。是々非々が不明瞭です。

百歩譲って、保釈できた要件は科学的に検証しているのか?

ある弁護士は、保釈の交渉には100%の威力があると公言している。非常にふざけている。

仮にも法曹界の人間ですから、誰でも保釈できると公言するのは間違っている。

貴方だけに有利な条件が存在するのか?
これを許している司法制度全体の問題です。

弁護士が誰に変わっても同じ判断が出来るのか?ここがキーポイントです。

矛盾の多い判断には文句が沢山ある。

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>アリスさん (sake)
2019-03-08 12:05:29
保釈が認められるか認められないかの基準はハッキリしていないのですね。
今まで保釈されなかったのも、海外からは文句が出ていたような感じだったので、今回は認められたのかな~?

よく分かりません。(-_-;)

そもそもゴーンさんって、税金を払っていなかったので捕まったのでしょうか。
何でも贅沢三昧をしてすごいお金を遣っていたそうですが、それ自体は法を犯していた訳ではなかったのでしたっけ?

またwikiを読んでみないと、よく分からないな。


そう言えば、中国人で中国の国籍ながら、日本で生活保護が受けられないのはおかしいと裁判起こした人がいたそうですね。
結局最高裁で認められなかったそうですが、それまでの1審2審は勝っていたのでしょ?

そんなの認めてたら、中国人が山のように来て、みんな生活保護の申請出すだろうというのが想像できないのでしょうか。

だんだん知れば知るほど、おかしなことがいっぱいあるんですね。
やがては自分の首が絞まるだけなのに。。。


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