声なき多数のことをサイレント・マジョリティと言ったりしますが、もはやサイレント・マイノリティですね。何のことかと言えば、喫煙者のことです。
前にも書きましたが、震災で東北のタバコ工場が被災し、タバコの品不足が続いています。震災後、米、水、納豆、ヨーグルト、電池、ガソリンなど、さまざまなものが品不足となり、大きな話題となりましたが、タバコについては、嗜好品ということもあり、それほどの話題となっていません。
JTは体制と立て直すために、いったん製品の出荷を止め、それで喫煙者の人たちはタバコを求めて右往左往していましたが、主力製品に絞って製品出荷が再開されたものの、供給量はそれまでの25%程度とのことで、出荷されるとすぐに売り切れる状況になっているとのことです。
かつては多数派だった喫煙者も、今や男性で約40%弱、女性で10%強とマイノリティになっていますので、こうした状況も特に大きく取り上げられませんね。私としては、本当に運よく止められたことを感謝せずにはいられません。
しかし、なかなか禁煙できなかった時の私は、タバコの販売を止めてくれればいいのにと、よく思いましたが、数年前にタスポという一つのハードルが出来て、自動販売機からコンビニなど店舗販売に大きくシフトし、私が止められた一つの遠因ともなりました。
そして、今回は文字通り、販売中止に等しいような状況になっているわけですから、これを機にタバコを止める人もいるのかと思いましたが、意外なことにタバコ販売の総量は変化がないのだそうです。銘柄にこだわる人は、血眼になって探して手に入れているのでしょうし、それほどこだわらない人は、外国銘柄などにシフトしているのでしょうね。
被災地への支援物資でも、タバコなどは当然前面には出てきませんでしたが、かなり喜ばれたそうですね。タバコっていうのも、罪なものですね。