本当に口にするのも情けない話ですが、菅くんって一体何なのでしょう。ひどいにもほどがあります。もちろん、それは今に始まったことではないのですが、毎日毎日、前のひどさを上回るものを出してくる、超マイナスパワーに唖然としてしまいます。
昨日、「退陣という言葉は使っていない」という姑息発言のことを書きましたが、昨夜には、安全宣言を出して再稼働に向けての動きをしていた海江田経産大臣のはしごを「思いっきり蹴飛ばして」外して、ストレステストをするまで原発再稼働はしないという方針を打ち出しました。
あまりにひどいです…。もちろん、再稼働の可否のことではありません。当然のことながら、海江田大臣も自分の一存でやっていたわけではなく、菅くんも了承の上進めていたことをいとも簡単に覆した挙句、国会で閣内の発言の不一致を追及されると、「細かいニュアンスの違いを聞きたいなら、(担当大臣)本人に質問してください」と来たもんです。無責任にもほどがあります。この人が大向こうを張って言っている「責任」には、どんな意味があるのでしょうか。不可解です。
次から次へと、延命のための方針を打ち出す、節操のなさに聞いているこっちが恥ずかしくなるほどです。消費税はどこへ言ったのでしょう、TPPはどうなったのでしょう、税と社会保障の一体改革はするのですか、震災に強い新しい街づくりは進んでいるのですか、思い入れが強かった再生可能エネルギーについてはどんな展望があるのでしょう(今日コストの話を少ししたみたいですけどね…)、そして、唐突な原発へのストレステストの話が出て、脱原発での解散総選挙疑惑が消えません。
しかし、脱原発の絵姿もなく、菅くんの保身のためだけの短絡選挙をしているほど、今の日本は暇ではありません。一体全体、この人は、何なのでしょう。
もちろん、菅くんの不支持率は日増しに高まっていますが、支持率もまだ20数%あり、目を疑います。しかし、この20%の中身は本当の意味での支持ではないでしょう。極めて性善説な人と、菅くんは確かにひどいがこの国難にコロコロ首相を代えてはいけないという善良な人の比率であて、支持率ではないでしょう。しかし、人が好いにもほどがあります。はっきり言ってコロコロ代えてはいけないのレベルを超えています。
海江田大臣も今日の国会で責任を追及され、「しかるべき時が来たら責任を取ります」と答弁しつつ、今すぐの辞任は否定しました。これは、居座りだけが目的の菅くんと異なり、居座りが目的ではありません。内心は今すぐ菅くんに辞表を叩きつけたいところでしょう。しかし、言いたいことを、目立つことをしたいだけの菅くんと違って、やらなければならないことが山ほどある大臣として、今、職を放り投げることの無責任さを分かればこその苦渋の選択でしょう。
周囲の人をこういう状況の次々に追いやりながら、自分だけは知らぬ存ぜぬを決め込んで、保身にありとあらゆる知恵を動員するというのは、どういうことでしょうか。これが「リーダー」だとしたら、本当に泥船です。
本当に悪い夢を見ているようです。カフカとか、カミュの小説のようですが、これが現実です。東日本大震災も想定外の出来事でしたが、菅大震災もひどい悪夢です。
今日のジョグ
6km 33分22秒