やりましたね。なでしこジャパンが女子サッカーW杯でPKまでもつれこむ激闘の末、勝利しました。W杯や五輪の時だけのにわかサッカーファンの私ですが、今大回はあまりの遅い時間に準決勝まで見ていませんでした。世界最強のアメリカ相手なので勝つのは難しいと思いましたが、決勝だけは見ようと何とか3時半起きした甲斐がありました。
開始早々、アメリカの怒涛の攻撃でいつ点を入れられてもおかしくない展開でしたが、それを何とかしのぎ、アメリカも終盤スタミナ切れになるのではという期待を抱かせられました。
しかし、後半24分に相手ゴール前のチャンスからボールを奪われ、ロングボール一本で自陣ゴール前に運ばれ、DFが振り切られ、一本ドッカーンと決められ、先制されました。時間帯が時間帯だけに、厳しいと思われましたが、残り10分を切ってから、相手ゴールに迫ってのこぼれ球に宮間が猛然と走り込んで、左足アウトサイドできれいに流し込んで、同点としました!
思わず一家3人で一斉に拍手をしたら、クロが飛び上がって驚いて「ワンワン、ワンワン」と怯えていました。ごめんね、クロちゃん。
90分では決着がつかず、延長戦に突入。お互いにだいぶ足が止まってきて、日本にも勝機があるかなんて思いはじめた延長前半14分、アメリカのエース・ワンバックにピンポイントであわせたクロスを、181cmのワンバックが頭でズドンと決めて、2点目を入れました。
残り15分強となり、状況的にはかなり厳しいにもかかわらず、不思議とまだ何とかなるのではないかという期待を抱いたのは、女子サッカーならではの間のためでしょうか。普通なら時間が迫ってくると、遮二無二相手ゴールに迫ろうと焦るものですが、なでしこジャパンは、自陣ゴール前でも安易にクリアして相手ボールとせず、一人二人と相手をかわして、ボールを前へ前へと運んでいったからです。
そして、掴んだコーナーキックのチャンスに、澤が左へ走り込んでいって右足のヒールキックのような技ありのキックでゴールを決めて同点としました。後半12分でした。再び家族3人の拍手に、クロちゃんが「ワンワン・ワ・ワン、ワンワン・ワ・ワン」でした。ごめんね、クロちゃん。
歓喜するなでしこジャパン、観客、TVの前の大勢の日本ファンでしたが、残り数分にもかかわらず、アメリカも再度最後の力を振り絞って渾身の攻めを見せ、カウンターで日本ゴール前に迫りました。たまらず、後ろから追いかけたDF岩清水が、ペナルティエリア寸前で相手を倒して、一発退場のレッドカードを食らいました。
この最後の絶対絶命の場面も何とかしのぎ切り、遂にPK合戦にもつれこみました。しかし、PK前のなでしこジャパンには笑顔がありました。世界最強のアメリカ相手に、2度リードされながら、2度追いついた。それも世界最高の舞台である、W杯決勝です。最高の気分ですよね。
3連覇を狙ったドイツを破り、スウェーデンには圧勝し、決勝でアメリカと思う存分戦った結果です。見ている私たちも、PKは運だからと思うことが出来ました。こうした心の持ちようも影響したのでしょうか。
まず、アメリカの一本目を、GK海堀がかわされたかと思いましたが、見事に右足が反応して弾きました。そして、日本は今日の殊勲者宮間が、遠藤保仁のコロコロキックのような人を食ったPKを確実に決め、アメリカにプレッシャーをかけます。すると、アメリカの2人目は自ら枠を外しました。日本二人目の永里も外したものの、アメリカの3人目を海堀が完全に阻止!日本三人目阪口は読まれたものの押し込み、アメリカ4人目は初めて決めて、何とか首の皮一枚つながる。ここで、決めれば勝利の日本四人目は20歳の熊谷。こういう時は往々にしてエースが外したりするものですが、この順番もなかなかなものでした。見事決めて、勝利を決めました。
この日3回目の拍手喝采にまたまたクロちゃんが勝利の雄叫びをあげました(いや、違うか?)。しかし、スポーツってすごいですね。未明から明け方の時間にもかかわらず、日本が一つになりました。
この春、未曽有の大震災で甚大な被害が出て、深刻な原発事故もなかなか安定化の兆しが見えません。そして、それ以上に情けない状態になっているのが、政治の状況ですが、そん大変なことを吹っ飛ばしてくれる、久々の明るいニュースです。
女子サッカー選手は、経済的にはまだまだ大変なことが多いようですが、この勝利をきっかけに何とか底辺拡大や経済基盤を強くし、もっともっと輝けるといいですね。あっぱれ!なでしこジャパン!
今日のジョグ
は、仕事で遅くなり、お休み。