今日は散ドラの活動が早々に中止が決定し、自分の用事も昼からだったので、早実対日大三高の西東京大会決勝のTV中継を見ました。というか、カミさんと見に行こうかなんて言っていたので、この天気だったら行けばよかったと後で後悔しました。
両校とも優勝候補らしくこれまで盤石の戦いをしてきましたが、この決勝はどちらが勝つと予想もつかないと書きましたが、その予想通りの展開となりました。
両チームとも強打を誇る打線ですが、投手が良いとそうは打てないという典型的な投手戦となりました。日大三高の吉永投手は速球も早いですが、曲がりながら落ちる球(おそらくシンカー)が効果的でばったばったと三振を奪いました。早実の内田投手も球速は吉永と同じく140km超ですが、切れ・重さは吉永に勝る感じで、三振こそ奪いませんでしたが、速球で詰まらせ日大三高が誇る畔上・横尾・高山のクリーンアップに決定的な仕事をさせませんでした。
紙一重の実力差を制するのは、勝利への執着の差ではないかと書きましたが、今日のその勝負を分けたのは、強豪校の中で必死にレギュラー争いを戦う選手の執着だったのではないかと思います。日大三高のクリーンアップの選手たちは、一年生からレギュラーとして甲子園を経験し、体つき、物腰も超高校級で余裕があります。逆に言うと、あまり高校球児っぽくありません。しかし、今日勝負を引き寄せたのは、彼らではありませんでした。
5回裏に先制のきっかけとなったのは9番谷口選手の頭部への四球です。カーブでダメージはありませんでしたが、投手に向かって何かを言ったのはいただけませんが、それくらい試合に入り込んで熱くなっていた証拠ではないかと思います。レギュラー番号の7を背負っていますが、「今日は先発出場」と紹介されていましたから、日大三高の中でも体の線も細く当落線上ギリギリの選手なのだと思います。
折角チャンスをつかみながら二死となり、ここから二盗を決めて、チャンスを広げました。ここで2番の2年生金子が二塁打を打ち、先制点を挙げました。直接の殊勲者は金子でしょうが、谷口の盗塁がなければ得点はなく、やはり谷口のプレーが光ります。
さらに次の回、無死でランナーを許して、一死をとったあと、テキサスヒットになりそうな浅いレフトフライを谷口選手がスライディングキャッチで二死としたプレーが大きかったです。早実としては上位に回る場面でしたから、一死一二塁か、二死一塁では大きな違いです。
時間切れで私は家を出ましたが、このあと、日大三高が本塁打で1点を入れ、早実もミスに乗じて1点を返しましたが、1対2で日大三高が逃げ切りました。最大の殊勲者は14奪三振の吉永投手でしょうが、次の殊勲者には、先制のホームを踏んだ谷口雄大選手を挙げたいと思います。プロ野球選手のような物腰の日大三高ナインの中にあって、正真正銘の高校球児という感じでした。甲子園でもがんばれ!谷口選手!!
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