今日の大阪国際女子マラソンは、天満屋の重友選手が、実質的な初マラソンで2時間23分台を出す安定した強さで独走し、優勝しました。これでロンドン五輪の最有力候補に名乗りをあげました。
しかし、今大会の最大の注目は、トラックの女王福士加代子が4年前のリベンジを果たすかどうかでした。4年前の初マラソンでは、マラソンを甘く見て、序盤から飛ばして独走しながら、終盤失速、それも滅多にないくらいの見事な失速で惨敗しました。
そのリベンジとロンドン五輪出場をかけてトレーニングを積んできて、昨年10月のシカゴマラソンでは、中盤で置いていかれたものの24分台を出して、この日の大阪に臨みました。
しかし、今日も見事な失速でした。26km過ぎまでトップ争いをしながら、ずるずる遅れると、あとは、本職のマラソン選手ではないくらいの失速で、4年前とあまり変わらないタイムで9位に沈みました。
1万m、5000mの圧倒的なチャンピオンが、この有様です。ここまで惨敗すると、もう本当に「向いてない!」としか言えないと思います。もともと、スピードはあるものの、長い距離は心情的に苦手なようです。ただただ、4年前のリベンジをしたいという負けん気でやってきたのでしょうが、この適性のなさはどうにもならなかったようです。本人がそれを一番分かっているようで、マラソン断念とトラック復帰となるようです。
トラックとロードって、これだけ違うんですね。日本屈指のスピードランナーのマラソン断念は残念ですが、最後の五輪選考レースでは、野口、渋井、尾崎など実力者がしのぎを削るようなので、激しい争いを期待したいですね!