同じ教会の音楽監督デニスです。
ある程度の規模のバプティスト教会には、有能な音楽監督(music director)がいます。礼拝などで歌われる聖歌の選択、ラインアップは彼がします。のみならず、聖歌隊の編成も、訓練も彼がするのです。
音楽は世界語(universal language)ですし、会衆の霊感を深めます。楽曲選択が自由なバプティスト教会では、音楽監督は牧師と並んで大切な存在なのです。
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デニスはとりわけ優れた人材でした。
会衆を「活気づける(animate)」能力にかけては、、鹿嶋はこれだけの音楽監督を見たことがありません。彼が講壇に登場して指揮を執り始めると、背後の聖歌隊も会衆もまるで魔法にかかったように元気になって歌い始めるのです。なにか、人々の目を覚ますような爆発的な明るさというか、そういうオーラを持っていました。
彼は、ティム牧師がスカウトしてきたそうです。
就任するとすぐに、ティムは音楽監督のレベルアップを求めて、従来の監督の交代を執事会に提案し承認をとりました。そしてデニスをスカウトしてきた。ノースカロナイナ州の教会で音楽監督していた彼をアラバマに連れてきたそうです。
どうやって彼を選び出したのか、以前から知っていたのか、については情報が得られませんでした。彼の奥さんもクラシックベースの聖歌歌手で、歌に移入する信仰感がすごく、ソロを聴いて感動の涙を流す人も幾人か見られました。この二人をセットでティムはスカウトしてきたわけです。
こうしてこの教会は、会員の満足度の高い教会になりました。
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