タイ・バンコクから2-3時間走ると、南部の工業地帯ラヨーンに着く。運良くタイ湾を見ながら昼食をとった。
カンジャナ・アドゥルヤヌコスル氏らの論文『タイのジュゴンと海草:現状および将来の挑戦』(2004年)(>> リンク)によると、ジュゴンが多く棲んでいるのは南部プーケット近辺だが、タイ湾の北部でも観察事例はあるようだ。海草も分布している。ただ、このラヨーンあたりでは、漁業、家庭排水、旅行者のボートなどが海草に悪影響を与えているという。実際にここは欧米の旅行者が目立つホテルのレストランであり、海にはボートも見えた。
タイ沿岸におけるジュゴン(丸印)および海草(緑色)の分布(前出カンジャナ氏論文より)
●参照
○名古屋COP10&アブダビ・ジュゴン国際会議報告会
○ジュゴンと生きるアジアの国々に学ぶ(2006年)
○ジュゴンと共に生きる国々から学ぶ(カンジャナ氏報告)
○二度目の辺野古
○高江・辺野古訪問記(2) 辺野古、ジュゴンの見える丘
○ジュゴンの棲む辺野古に基地がつくられる 環境アセスへの意見(4)