Sightsong

自縄自縛日記

ちえみジョーンズ『being away from indiana』

2014-04-02 23:37:19 | ポップス

去年、那覇の桜坂劇場で開かれた音楽イベント「Sakurazaka ASYLUM 2013 -TAIWAN STYLU-」で、ちえみジョーンズ自身がライヴ前にビラを配っていたのに聴くことができず、ちょっと心残りでもあって、ここのところ、新しいCDを聴いている。

ちえみジョーンズ『being away from indiana』(tetete records / keeponmusic、2013年)

厚紙を自身がミシンで縫ったというジャケットも、中に入っていた付録のシール(スーツケースにでも貼ろうかな)も手作り感が溢れまくっていて、グッド。

もちろん外側だけでなく、中身も、ベリー、グッド。声量は無いほうだと思うが、中性的というのか、聴いていて気持ちが良い。自分のポジションを覚悟して、手の届く範囲に音楽を創りあげているような感覚。歌詞も同様に息の届く範囲。

また沖縄のどこかで聴きたいものだ。那覇の栄町市場で聴いたのはもう7年も前。


ファラオ・サンダースの映像『Live in San Francisco』

2014-04-02 00:15:04 | アヴァンギャルド・ジャズ

ファラオ・サンダース『Live in San Francisco』(Evidence、1981-82年録画)という中古DVDを見つけた。

Pharoah Sanders (ts)
John Hicks (p) ①②
Walter Booker (b) ①②
Idris Muhammad (ds) ①②
Paul Arslanian (harmonium) ③

何しろ1981-82年の記録であるから、ファラオ・サンダースもジョン・ヒックスも40代になったばかりで若い。それだけで嬉しくなってしまう。

ファラオ・サンダースは音色勝負の人。綺麗な和音から、やたらと多くの周波数をノイズのように混ぜ込んだ音までを、ひたすら繰り返すだけ、なのである。

そしてジョン・ヒックスは、やはり美しい和音やメロディーで、情熱的に何かを追求する。相矛盾するようなふたつの要素の強引なる共存が、ヒックスだといえる。汗まみれになって弾き続ける姿を観ていると、奇妙な感慨にとらわれる。

いちどだけ、新宿ピットインでヒックスのライヴを観たことがある。リチャード・デイヴィスと共演し、言うことをきかないジェームス・カーターを諌めていた。2006年に亡くなる何年か前だった。

●参照
ソニー・フォーチュン『In the Spirit of John Coltrane』(ヒックス参加)
ソニー・シモンズ(ヒックス参加)
チコ・フリーマンの16年(ヒックス参加)