Sightsong

自縄自縛日記

デイヴ・ホランド『Uncharted Territories』

2018-11-07 23:27:44 | アヴァンギャルド・ジャズ

デイヴ・ホランド『Uncharted Territories』(Dare2 Records、-2018年)を聴く。タイミングが悪くてずっと積んであった。

Dave Holland (b)
Evan Parker (ts)
Craig Taborn (p, org, key, electronics)
Ches Smith (perc)

デイヴ・ホランドは小節のどこからでもすっと入り、ダンスするようなベースを弾く。繊細でも力強くもあるクレイグ・テイボーンやチェス・スミスも、じっくりとうねるエヴァン・パーカーも、これまで通りである。

しかし、それ以上の化学変化は残念ながら感じない。

 ●デイヴ・ホランド
『Aziza』(2015年)
デイヴ・ホランド『Prism』(2012年)
デイヴ・ホランド+ペペ・ハビチュエラ『Hands』(2010年)
デイヴ・ホランドの映像『Jazzbaltica 2003』(2003年)
ケニー・ホイーラー+リー・コニッツ+デイヴ・ホランド+ビル・フリゼール『Angel Song』(1996年)
デイヴ・ホランド『Dream of the Elders』(1995年)
スティーヴ・コールマン+デイヴ・ホランド『Phase-Space』(1991年)
カール・ベルガー+デイヴ・ホランド+エド・ブラックウェル『Crystal Fire』(1991年)
カンパニー『Fables』(1980年)
デイヴ・ホランド『Conference of the Birds』(1973年)


渡辺勝『とどかずの町で』

2018-11-07 08:15:31 | アヴァンギャルド・ジャズ

渡辺勝『とどかずの町で』(off note、1995/97年)を聴く。

Masaru Watanabe 渡辺勝 (p, g)

COMPOSTELA: (track 7)
Masami Shinoda 篠田昌巳 (sax)
Takero Sekijima 関島岳郎 (tuba)
Kanji Nakao 中尾勘二 (ds)
guest:
Hiroki Komazawa 駒沢裕城 (pedal steel g)

(track 9)
Naomi Shibai 芝井直実 (sax)
Susumu Okubo 大久保晋 (KUUBO) (b)

映画『とどかずの町で』(大西功一)のための音楽。もとは渡辺勝ソロピアノ集として出されていたが(1995年)、さらにオフノートからの再発にあたり、コンポステラが1曲、芝井・KUUBOデュオが1曲、また渡辺勝のギターも追加されている。歌ってはいない。

バンドではなくひとりで、誰にせかされることもあわせることもなく演奏されたものが、こんなに良いとは思わなかった。ライナーには映画の大西監督がこのように書いている。「あの時マサルさんはウイスキーで重たくなった頭を持ち上げてニコッと笑って言った。『アタシのピアノは良いよ』って。」 いや最高である。

そして思いもよらずコンポステラを聴くことができた。ペダルスティールギターが入ったコンポステラもまた違って面白い。

映画も観たいな。

●渡辺勝
渡辺勝+川下直広@なってるハウス
(2015年)


マーク・リボー『Don't Blame Me』

2018-11-07 00:15:05 | アヴァンギャルド・ジャズ

マーク・リボー『Don't Blame Me』(DIW、1994-95年)を聴く。

Marc Ribot (g)

マーク・リボーのソロギター集である。しかもほとんどがスタンダード。DIWだから(理由にならないか)、商売路線ではない。

何しろリボーがアイラーの「Ghosts」やヘイデンの「Song for Che」をソロで演るのだ。もちろん弦の音色は逸脱し揺れ動くのだけど、手先というよりサウンド全体で振らせまくっている感じ(精神論)。つや消しの音も、メタリックな音もある。リボーのキャラか、寂寞とした雰囲気が漂っていて、それがたまらない。

●マーク・リボー
マーク・リボー(セラミック・ドッグ)@ブルーノート東京(2018年)
マーク・リボー(セラミック・ドッグ)『YRU Still Here?』(-2018年)
ロイ・ナサンソン『Nearness and You』(2015年)
マーク・リボーとジョルジォ・ガスリーニのアルバート・アイラー集(2014年、1990年)
マーク・リボー『Live at the Village Vanguard』(2012年)
ジョン・ゾーン『Interzone』 ウィリアム・バロウズへのトリビュートなんて恥かしい(2010年)
マーク・リボー『Spiritual Unity』(2004年)
製鉄の映像(2)(ジョゼフ・コーネル『By Night with Torch and Spear』(1940年代))