Sightsong

自縄自縛日記

ジョエル・ロス『Kingmaker』

2019-06-22 09:42:53 | アヴァンギャルド・ジャズ

ジョエル・ロス『Kingmaker』(Blue Note、-2019年)を聴く。

Joel Ross (vib)
Immanuel Wilkins (as)
Jeremy Corren (p)
Benjamin Tiberio (b)
Jeremy Dutton (ds)
Gretchen Parlato (vo) (track 8)

なるほど、ピーター・エヴァンスが「若いですがヴァーチュオーゾのようです」と言っていた通りである(>> JazzTokyo誌座談会)。ここまで奇を衒わずストレートアヘッドなジャズの形を取りながら、サウンドのあらゆる箇所に浸透するヴァイブを叩いている。きらびやかでありながらも抑制している。

注目はアルトのイマニュエル・ウィルキンス。2017年、Smallsにおいて、E.J.ストリックランドのグループで吹くかれを観てああ良いなと思っていたら、その後当然のように目立ってきた。生で滴る音色があり、ちょっとケニー・ギャレットを思わせるところもある。かれの野心的なリーダー作を聴きたい。

●ジョエル・ロス
マカヤ・マクレイヴン『Universal Beings』
(2017-18年)

●イマニュエル・ウィルキンス
ノーム・ウィーゼンバーグ『Roads Diverge』(2017年)
E. J. ストリックランド・クインテット@Smalls(2017年)