ルイ・ヘイズ『Breath of Life』(Muse、1974年)を聴く。
Louis Hayes (ds)
Tex Allen (tp, flh)
Gerald Hayes (as)
Charles Davis (bs, ss)
Ronnie Mathews (p)
David Williams (b)
Toot Monk (congas, perc)
このときヘイズは30代後半で、デビュー作が早かったわりには本盤はようやく2枚目である。もちろんサイドマンとして多くの録音に参加している。キャノンボール・アダレイやジョン・コルトレーンの作品も良いけれど、わたしとしては、バリー・ハリス『At the Jazz Workshop』(1960年)でのキレがあるドラミングが好みだ。
本盤のメンバーは地味である。それは知名度ということだけではなくて(トランペットのテックス・アレンやアルトのジェラルド・ヘイズなど知らない)、アンサンブルも各メンバーのソロもさほど何かが突出しているわけではない。聴きどころはやはりヘイズのドラミングだ。常にスタイリッシュでも荒々しくもある嵐がヘイズの身体から巻き起こっている。そのため、コンガとパーカッションのトゥート・モンクがいてもいなくても嵐の存在感が目立っている。(トゥート・モンクって誰だろうと思ったら、セロニアス・モンクの息子T. S. モンクのことだった。)
●ルイ・ヘイズ
ルイ・ヘイズ@Cotton Club(2017年)
ルイ・ヘイズ『Serenade for Horace』(-2017年)
ルイ・ヘイズ@COTTON CLUB(2015年)
ルイ・ヘイズ『Return of the Jazz Communicators』(2013年)
ジャズ・インコーポレイテッド『Live at Smalls』(2010年)
ルイ・ヘイズ『Dreamin' of Cannonball』(2001年)
ルイ・ヘイズ『The Real Thing』(1977年)
フレディ・ハバード『Without a Song: Live in Europe 1969』(1969年)