最近のアミナ・クローディン・マイヤーズへのインタビューにあるように、『Song for Mother E』(Leo Records、1980年)はアミナがフェローン・アクラフと組むことをまず決めて吹き込んだアルバムであり、彼女の母親エリアノーラに捧げられている。
Amina Claudine Myers (p, org, vo)
Pheeroan akLaff (ds, gong, vo)
ここには様々なサウンドの個性が詰め込まれており、デュオというシンプルな形だけによくわかる。
荘厳な音も、讃美歌のような曲もある。濁りは深く哀しいもので、ときにアリス・コルトレーンを思わせもするけれど、アリスよりは軽やかにホップする感覚だ。また同年のベッシー・スミス集がそうであったように、ふっと可愛らしく浮き立つような雰囲気に変わる。オルガンもピアノもすべてアミナの音である。
強靭な音をもつアミナであるから、同じく強く押し出す力をもつフェローン・アクラフは相手としてとても良い。
●アミナ・クローディン・マイヤーズ
「JazzTokyo」のNY特集(2019/6/1)
アーチー・シェップ『Attica Blues Orchestra Live / I Hear the Sound』(2013年)
アーチー・シェップ『Tomorrow Will Be Another Day』(2000年)
ヘンリー・スレッギル(8) ラップ/ヴォイス(リュウ・ソラ『Blues in the East』(1993年)にアミナ参加)
アート・アンサンブル・オブ・シカゴの映像『LUGANO 1993』(1993年)
アミナ・クローディン・マイヤーズ『Country Girl』(1986年)
アミナ・クローディン・マイヤーズ『Jumping in the Sugar Bowl』(1984年)
アミナ・クローディン・マイヤーズ『The Circle of Time』(1983年)
アミナ・クローディン・マイヤーズのベッシー・スミス集(1980年)
ヘンリー・スレッギル(7) ズォイドの新作と、X-75(『X-75 / Volume 1』(1979年)にアミナ参加)
●フェローン・アクラフ
フェローン・アクラフ@Dolphy(2017年)
ワダダ・レオ・スミス『Spiritual Dimensions』(2009年)
フェローン・アクラフ、Pentax 43mmF1.9(2004年)
スティーヴ・リーマン『Interface』(2003年)
トム・ピアソン『Left/』(2000年)
"カラパルーシャ"・モーリス・マッキンタイアー『Dream of ----』(1998年)
フェローン・アクラフのドラムソロ盤2枚(1978-79年、1996年)
アンソニー・ブラクストンはピアノを弾いていた(1995年)
レジー・ワークマン『Summit Conference』、『Cerebral Caverns』(1993, 95年)
フェローン・アクラフ『The Willisau Concert』(1992年)
ヘンリー・スレッギル(2)
ヘンリー・スレッギル(1)