所用で足を運んだ大阪で、夜中ヒマだったので、近くの映画館で、『テルマエ・ロマエ』(武内英樹、2012年)を観る。
古代ローマ帝国、ハドリアヌス帝(市村正親)の時代。風呂技師のルシウス(阿部寛)は、現代の日本にタイムトリップしては、銭湯、自宅の風呂、露天風呂、ウォシュレットなどのアイデアと技術に感嘆し、ローマに戻ってそれを活かす。
最初から最後まで爆笑。阿部寛、市村正親、北村一輝、宍戸開らのローマ人風の濃い顔も面白いが、風呂とともに生きるおっさん、お爺さんたちの顔がもう絶妙である。なかでも、やーさん役の竹内力が、露天風呂で酒を呑むたびに「腐ってる!」と吐きすてるのがツボを突き、痙攣してしまう。
ところで、ルシウスは銭湯でフルーツ牛乳を飲み、「果汁入りの牛の乳か!」と驚いて、ローマの風呂でもそれを出すのだが、その頃にガラス瓶なんてあったのか。そう思って、「日本ガラスびん協会」のサイトを見ると(>> リンク)、何と、その利用は紀元前1500年頃のエジプトや西アジアに遡る。ローマ帝国でも使われていた。
映画館のロビーには、大阪にある世界の温泉こと、スパワールドとタイアップしたキャンペーンの応募券が置かれていた。「ミテマエ・フロマエ」だって、さすが大阪。