Sightsong

自縄自縛日記

鎌田慧『死に絶えた風景』

2018-11-13 08:04:09 | 九州

鎌田慧『死に絶えた風景―ルポルタージュ・新日鉄』(現代教養文庫、原著1971/82/85年)を読む。

1950年に財閥解体とともに発足した八幡製鉄は、1970年に富士製鉄と合併して新日鉄(現・新日鉄住金)となる。本書は主にそれ以降の八幡製鉄所の姿を描いたルポである。著者はそのために労働下宿に入ってもいる。

読んでいて露わになっていくのは、既に斜陽であった石炭産業と同じ労働構造であることだ。あるいは現在の原子力産業との類似点を見出せるのかもしれない。何重もの下請けがあり、労働者はその何重もの搾取をもろに受ける。労働現場や下宿や地域からは逃げ出せない工夫が仕掛けられている。死者が高い割合で出ざるを得ない3K労働。

労働下宿は「飯場」そのものだった。明治30年代の官製製鉄所建設当時に「千人小屋」として登場し、形を変えて存続してきた。被差別出身者が多く、また炭鉱労働者が流れてきていた。かれらは自分にどんな労働が与えられるか知らずに、労働力供給機能を持つ労働下宿に生きた。

驚くべきは、明治以降の国策産業に、かれらが安く使い潰せる労働力として投入されたということだけではない。かれらは同じ鉄鋼産業の中でも使いまわされた。君津や光や堺に新しい製鉄所ができると、万単位の3K労働者が、「兵站所」の八幡から民族移動させられた。労働者はスクラップ・アンド・ビルドの手段に過ぎなかった。そして、北九州は公害の町から住宅地と化して、地域全体が労働下宿と化したのだった。

●鎌田慧
唖蝉坊と沖縄@韓国YMCA(2017年)
鎌田慧『怒りのいまを刻む』
(2013年)
6.15沖縄意見広告運動報告集会(2012年)
金城実+鎌田慧+辛淑玉+石川文洋「差別の構造―沖縄という現場」(2010年)
鎌田慧『沖縄 抵抗と希望の島』(2010年)
『核分裂過程』、六ヶ所村関連の講演(菊川慶子、鎌田慧、鎌仲ひとみ)(2009年)
鎌田慧『抵抗する自由』 成田・三里塚のいま(2007年)
沖縄「集団自決」問題(8) 鎌田慧のレポート、『世界』、東京での大会(2007年)
鎌田慧『ルポ 戦後日本 50年の現場』(1995年)
鎌田慧『六ヶ所村の記録』(1991年)
ええじゃないかドブロク


『1968年 激動の時代の芸術』@千葉市立美術館

2018-11-11 22:48:16 | アート・映画

千葉市立美術館に足を運び、『1968年 激動の時代の芸術』展。最終日、間に合った。

もちろん知っている作品も多いのだが、こうしてまとめて観ると、政治の季節ということよりも、新たに何かをはじめようという熱量にこそ圧倒される。今だってこういったことは出来るはずなんだよな、と思わされてしまうのが魔力か。

新鮮な発見。東松照明による新宿騒乱の写真の巧みさ(どうやら個人技ではなくチームワークの賜物であったようだが)。赤瀬川原平の『櫻画報』や『赤軍・PFLP世界戦争宣言』に漲る個人的抵抗心。北井一夫の三里塚の作品群には何度観ても貫かれる。田村彰英の基地写真の他人事感。タイガー立石の漫画が赤塚不二夫のニャロメを生み出したこと。また、タイガーへのキリコの影響。つげ義春の『流れ雲旅』の素晴らしい原画。森山大道の作品はもはや力を持っていないような印象。『PROVOKE』はかつて『The Japanese Box』で出たときに買い逃してずいぶん後悔したけれど、また再発されるからといってもう欲しくはない。菅木志雄や李禹煥が制作する姿。

横尾忠則による『新宿泥棒日記』ポスターのポストカードとヘンな魔除猫の根付を買って帰った。図録はもう要らない。


村山政二朗+古池寿浩+Martin Taxt『Duo and Trio』

2018-11-11 08:41:58 | アヴァンギャルド・ジャズ

村山政二朗+古池寿浩+Martin Taxt『Duo and Trio』(meenna、2018年)を聴く。

Seijiro Murayama 村山政二朗 (ds, voice)
Toshihiro Koike 古池寿浩 (tb)
Martin Taxt (microtonal C-tuba) (track 2)

村山さんの、向こう側の空間から引きずり出すようなヴォイス。抽象世界なのか虫の世界なのか。それとドラムスによるパルスとが共存しちるのだから奇妙なものだ。一方の古池さんはトロンボーンを震わせるふりをして何かを震わせている。実にミクロな、顕微鏡で見出した有機物のうごめきを拡大したような音世界。

2曲目ではタクストのチューバが加わる。単に厚みを増すのではない。ぶるぶるとした震えがトロンボーンの震えと相乗し、拡大のプロセスにおいては別世界からの入り口がいくつも開いてくる。そのひとつひとつからは村山さんのパルスが聴こえる。さらに豊かなミクロ世界。

●村山政二朗
アクセル・ドゥナー+村山政二朗@Ftarri(2018年)

●古池寿浩
高島正志+古池寿浩+秋山徹次「Blues Frozen Xīng ブルース 凍てついた星」@Ftarri(2018年)
藤井郷子オーケストラ東京@新宿ピットイン(2018年)
ふいご(2008年)


Panai『A Piece of Blue』、Message『Do you remember the days when we could communicate with ...』

2018-11-09 23:27:22 | 中国・台湾

台湾原住民の音楽2枚。(先住民のことを台湾では原住民と呼ぶ。)

■ Panai『A Piece of Blue』(Panai、2008年)

Panai Kusui(巴奈庫穗)は台湾のシンガーソングライターであり、両親はプユマ族とアミ族。彼女は台湾原住民がもともと住んでいた土地に関する権利を主張する運動家でもある。

ここで唄われるのは感傷や人への気持ちが多い(歌詞に英語の対訳もあった)。少しかすれていて、少し沈んで、少し太い声。それで落ち着いて唄っていて、やはりグッとくる。5年前に沖縄で彼女のステージを観たときのことを思い出した。

■ Message『Do you remember the days when we could communicate with the mountains, the ocean, the forest, the soil and the spirits of our ancestors?』(Panai、2008年)

Messageは台湾原住民たちで結成されたグループであり、那覇でのライヴのときにも3人がPanaiとともに演奏した。より自分たちのルーツや、過去の労苦や(日本に土地を追われたことも含まれている)、生活なんかのことを唄っている。これがまた無骨で意思に満ちていて素晴らしく、笛が入るととても説得力がある。そして7曲目にPanaiが入ると華やかになる。

●Panai & Message
Sakurazaka ASYLUM 2013 -TAIWAN STYLU-(2013年)


すずえり+大城真『Duo』

2018-11-09 21:58:02 | アヴァンギャルド・ジャズ

すずえり+大城真『Duo』(Ftarri、2018年)。

suzueri すずえり (prepared p, self-made instruments)
Makoto Oshiro 大城真 (self-made instruments)

ふたりの奇妙奇天烈な楽器というか玩具というか工作物というか、そのようなものが、一面では手仕事で、一面では勝手に音を出し、まるで人格であるかのように振る舞い共鳴する。

その中ですずえりさんのピアノが奏でられるのだが、息を潜めてうごめく者の気配を濃く感じさせる。ライヴに立ち会うとリアルタイムで何かをやっている策動を共有する面白さがあるわけだが、録音を聴くとそれが気配へと化けるのだから不思議なものである。

●すずえり
ジョン・ラッセル、ストーレ・リアヴィーク・ソルベルグ、すずえり、大上流一、石川高、山崎阿弥@Ftarri(2018年)
角銅真実+横手ありさ、田中悠美子+清田裕美子、すずえり+大城真@Ftarri(2018年)
フタリのさとがえり@Ftarri(2018年)
Zhao Cong、すずえり、滝沢朋恵@Ftarri(2018年)
ファビオ・ペルレッタ+ロレンツォ・バローニ+秋山徹次+すずえり@Ftarri(2017年)
すずえり、フィオナ・リー『Ftarri de Solos』(2017年)

●大城真
角銅真実+横手ありさ、田中悠美子+清田裕美子、すずえり+大城真@Ftarri(2018年)
網守将平+岡田拓郎、角銅真実+滝沢朋恵、大城真+川口貴大@Ftarri(2017年)
大城真『Cycles』(2017年)
大城真+永井千恵、アルフレート・23・ハルト、二コラ・ハイン+ヨシュア・ヴァイツェル+中村としまる@Ftarri(2017年)


デイヴ・ホランド『Uncharted Territories』

2018-11-07 23:27:44 | アヴァンギャルド・ジャズ

デイヴ・ホランド『Uncharted Territories』(Dare2 Records、-2018年)を聴く。タイミングが悪くてずっと積んであった。

Dave Holland (b)
Evan Parker (ts)
Craig Taborn (p, org, key, electronics)
Ches Smith (perc)

デイヴ・ホランドは小節のどこからでもすっと入り、ダンスするようなベースを弾く。繊細でも力強くもあるクレイグ・テイボーンやチェス・スミスも、じっくりとうねるエヴァン・パーカーも、これまで通りである。

しかし、それ以上の化学変化は残念ながら感じない。

 ●デイヴ・ホランド
『Aziza』(2015年)
デイヴ・ホランド『Prism』(2012年)
デイヴ・ホランド+ペペ・ハビチュエラ『Hands』(2010年)
デイヴ・ホランドの映像『Jazzbaltica 2003』(2003年)
ケニー・ホイーラー+リー・コニッツ+デイヴ・ホランド+ビル・フリゼール『Angel Song』(1996年)
デイヴ・ホランド『Dream of the Elders』(1995年)
スティーヴ・コールマン+デイヴ・ホランド『Phase-Space』(1991年)
カール・ベルガー+デイヴ・ホランド+エド・ブラックウェル『Crystal Fire』(1991年)
カンパニー『Fables』(1980年)
デイヴ・ホランド『Conference of the Birds』(1973年)


渡辺勝『とどかずの町で』

2018-11-07 08:15:31 | アヴァンギャルド・ジャズ

渡辺勝『とどかずの町で』(off note、1995/97年)を聴く。

Masaru Watanabe 渡辺勝 (p, g)

COMPOSTELA: (track 7)
Masami Shinoda 篠田昌巳 (sax)
Takero Sekijima 関島岳郎 (tuba)
Kanji Nakao 中尾勘二 (ds)
guest:
Hiroki Komazawa 駒沢裕城 (pedal steel g)

(track 9)
Naomi Shibai 芝井直実 (sax)
Susumu Okubo 大久保晋 (KUUBO) (b)

映画『とどかずの町で』(大西功一)のための音楽。もとは渡辺勝ソロピアノ集として出されていたが(1995年)、さらにオフノートからの再発にあたり、コンポステラが1曲、芝井・KUUBOデュオが1曲、また渡辺勝のギターも追加されている。歌ってはいない。

バンドではなくひとりで、誰にせかされることもあわせることもなく演奏されたものが、こんなに良いとは思わなかった。ライナーには映画の大西監督がこのように書いている。「あの時マサルさんはウイスキーで重たくなった頭を持ち上げてニコッと笑って言った。『アタシのピアノは良いよ』って。」 いや最高である。

そして思いもよらずコンポステラを聴くことができた。ペダルスティールギターが入ったコンポステラもまた違って面白い。

映画も観たいな。

●渡辺勝
渡辺勝+川下直広@なってるハウス
(2015年)


マーク・リボー『Don't Blame Me』

2018-11-07 00:15:05 | アヴァンギャルド・ジャズ

マーク・リボー『Don't Blame Me』(DIW、1994-95年)を聴く。

Marc Ribot (g)

マーク・リボーのソロギター集である。しかもほとんどがスタンダード。DIWだから(理由にならないか)、商売路線ではない。

何しろリボーがアイラーの「Ghosts」やヘイデンの「Song for Che」をソロで演るのだ。もちろん弦の音色は逸脱し揺れ動くのだけど、手先というよりサウンド全体で振らせまくっている感じ(精神論)。つや消しの音も、メタリックな音もある。リボーのキャラか、寂寞とした雰囲気が漂っていて、それがたまらない。

●マーク・リボー
マーク・リボー(セラミック・ドッグ)@ブルーノート東京(2018年)
マーク・リボー(セラミック・ドッグ)『YRU Still Here?』(-2018年)
ロイ・ナサンソン『Nearness and You』(2015年)
マーク・リボーとジョルジォ・ガスリーニのアルバート・アイラー集(2014年、1990年)
マーク・リボー『Live at the Village Vanguard』(2012年)
ジョン・ゾーン『Interzone』 ウィリアム・バロウズへのトリビュートなんて恥かしい(2010年)
マーク・リボー『Spiritual Unity』(2004年)
製鉄の映像(2)(ジョゼフ・コーネル『By Night with Torch and Spear』(1940年代))


The Necks『Body』

2018-11-06 00:59:32 | アヴァンギャルド・ジャズ

The Necks『Body』(Fish Of Milk、-2018年)を聴く。

Chris Abrahams (p, key)
Tony Buck (ds, perc, g)
Lloyd Swanton (b)

トニー・バックはシンバルを多層で響かせ、実に巧みだ。不均一に零れるようなクリス・エイブラムズのピアノと相まって、誰が主導するでもない演奏が進んでゆき、いつの間にかサウンドはたゆたうような感覚のものへと突入している。

25分頃からいきなり趣向が変わりロックテイスト、意表を突かれる。微妙な変化の連続が大きな流れを創り出しており、ちょっと麻薬的なところがある。

40分頃にまた潮目が変わる。鈴の音、ロイド・スワントンの弓弾きの一方で、やはりその都度零れるような鍵盤の音が荘厳に響く。ここでも覚醒させられるシンバルワーク。音は重みをもっていくつかに分散してゆく。そして終わるときには、麻痺させられていたのだと気づくことになる。

●The Necks
The Necks@渋谷WWW X(2016年)
The Necks『Chemist』、『The Townsville』(2006、2007年)
The Necks『Hanging Gardens』(1996、99年)


武田理沙『Pandora』

2018-11-06 00:19:00 | アヴァンギャルド・ジャズ

武田理沙『Pandora』(My Best!、2018年)。

Risa Takeda 武田理沙 (いろいろ)

なんどか聴いてはいたのだが、セルフライナーがアップされたので改めてそれを読みながら。

壮大なるラノベというのか、権力破壊というのか。いやラノベはもとより壮大なものか。ショーケース的な作品でもあり、ぜひライヴを観て体感したいところ。


アリス・コルトレーン『Carnegie Hall '71』

2018-11-04 21:29:57 | アヴァンギャルド・ジャズ

アリス・コルトレーン『Carnegie Hall '71』(Hi Hat、1971年)を聴く。

Alice Coltrane (p, harp)
Pharoah Sanders (ts, ss, fl, perc, fife)
Archie Shepp (ts, ss, perc)
Tulsi (tamboura)
Kumar Kramer (harmonium)
Jimmy Garrison (b)
Cecil McBee (b)
Clifford Jarvis (ds)
Ed Blackwell (ds)

サックスもベースもドラムスもふたりずつ。濃すぎる。しかもジョン・コルトレーンの「Africa」1本勝負。Impulse!から傑作を次々に出していた時代のアリス・コルトレーンにこのメンバー、悪いわけがない。

モーダルな感じのアリスのピアノとドラムスふたりが背中を押しまくる中で、いきなり、アーチー・シェップとファラオ・サンダースのサックスがうなりをあげる。これナマで観ていたとしたら30分の途中で酸素が足りなくなって倒れるぞ。

途中ではジミー・ギャリソンとセシル・マクビーのベースソロがあり、演奏者がふたりとなって、なぜか会場で手拍子が起きる。いやそこじゃないだろうという気がするのだが、カーネギーホールの客は何を考えていたのだろう。

●アリス・コルトレーン
アリス・コルトレーン『Translinear Light』(2000、2004年)
アリス・コルトレーン『Turiya Sings』(1981年)
アリス・コルトレーン『Universal Consciousness』、『Lord of Lords』(1971、1972年)
アリス・コルトレーン『Huntington Ashram Monastery』、『World Galaxy』(1969、1972年)
「JazzTokyo」のNY特集(2017/7/1)
「JazzTokyo」のNY特集(2017/8/1)


コモン・オブジェクツ『Skullmarks』

2018-11-04 19:50:39 | アヴァンギャルド・ジャズ

コモン・オブジェクツ『Skullmarks』(meenna、2016年)を聴く。

Common Objects:
John Butcher (ss, ts)
Angharad Davies (vln)
Rhodri Davies (electric harp)
Lina Lapelyte (vln)
Lee Patterson (amplified devices and processes)
Pat Thomas (electronics)

コモン・オブジェクツは2005年にロードリ・デイヴィス中心に作られたグループである。

コンセプトは面白い。オブジェを即興演奏のインスピレーションに使うというのだ。このライヴでは、英国ピットリバース博物館の展示物から、ハイダ族シャーマンのカラスの面(17世紀)、ケレス・プエブロ族による鳥をかたどった水差し(19世紀)、ツィムシアン族の彩色されたクマの面(19世紀)、精巧で鮮やかに彩色されたクマの頭骨(ネパールで発見、1936年)が選ばれ、演奏者と観客の両方に見えるように配置されたという。

絵画作品によりインスパイアされた音楽は思いつくが、このようなものは例が少ないのではないか。実際のその4つをウェブサイトで見ながら追体験するとさらに面白い。時間、手仕事、顔の見えない人々の意思といったものが演奏に与え、また聴く側にも与えた影響が想像できる。

ちょっと異様な構成のグループであり、弦の肉声のような擦れ、その重なり、ハープの体内を触るような声、エレクトロニクスの脈動があって、そのサウンド全体を再び底から響かせるように、ジョン・ブッチャーのマルチフォニックスが浮上してくる。それは共演者たちの音と相互に響き合う。ふとサウンドの中に没入するとおののかされる瞬間が多々あらわれる。

●ロードリ・デイヴィス
ロードリ・デイヴィス+ジョン・ブッチャー『Routing Lynn』(2014年)

●ジョン・ブッチャー
オッキュン・リー『Cheol-Kkot-Sae [Steel Flower Bird]』(2016年)
ジョン・ブッチャー+ジョン・エドワーズ+マーク・サンダース『Last Dream of the Morning』(2016年)
歌舞伎町ナルシスの壁(2016年)
ジョン・ブッチャー+高橋悠治@ホール・エッグファーム(2015年)
鈴木昭男+ジョン・ブッチャー『Immediate Landscapes』(2006、15年)
ジョン・ブッチャー+ストーレ・リアヴィーク・ソルベルグ『So Beautiful, It Starts to Rain』(2015年)
The Open Secret『A Geography For Plays』(2014年)
ジョン・ブッチャー+トマス・レーン+マシュー・シップ『Tangle』(2014年)
ロードリ・デイヴィス+ジョン・ブッチャー『Routing Lynn』
(2014年)
ジョン・ブッチャー@横浜エアジン(2013年)
ジョン・ブッチャー+ジノ・ロベール『Bottle Breaking Heart Leap』(2013年)
ヨアヒム・バーデンホルスト+ジョン・ブッチャー+ポール・リットン『Nachitigall』(2013年)
ジョン・ブッチャー+大友良英、2010年2月、マドリッド(2010年)
ジョン・ブッチャー+マシュー・シップ『At Oto』(2010年)
中村としまる+ジョン・ブッチャー『Dusted Machinery』(2009年)
フレッド・フリス+ジョン・ブッチャー『The Natural Order』(2009年)
ジョン・ブッチャー『The Geometry of Sentiment』(2007年)
ジョン・ブッチャー+グザヴィエ・シャルル+アクセル・ドゥナー(the contest of pleasures)『tempestuous』(2006年)
デレク・ベイリー+ジョン・ブッチャー+ジノ・ロベール『Scrutables』(2000年)
『News from the Shed 1989』(1989年)
ジョン・ラッセル+フィル・デュラン+ジョン・ブッチャー『Conceits』(1987、92年) 


セシル・マクロリン・サルヴァント『The Window』

2018-11-04 18:48:18 | アヴァンギャルド・ジャズ

セシル・マクロリン・サルヴァント『The Window』(mack avenue、-2018年)を聴く。

Cécile McLorin Salvant (vo)
Sullivan Fortner (p, org)

ちょっと小音量で聴いただけでは物足りなく感じられるかもしれないのだが、言うまでもなく大変な歌手である。エラ・フィッツジェラルドだってうますぎて、不健康で心の影をより直接感じられる歌手のほうが評価されたりしたでしょう。セシル・マクロリン・サルヴァントだってひょっとしたら「うますぎて云々」、いや考えすぎか。

このピアノやオルガンとのデュオを、大きな音で、あるいはナマで聴くと、果てのないポテンシャルから凄い直球が投げ込まれていることがわかる。しかもチャーミング。しっとりと静かに、ときに口を大きく開いて喉まで震わせて歌う、バーンスタインの「Somewhere」なんてとても良い。

●セシル・マクロリン・サルヴァント
セシル・マクロリン・サルヴァント@ブルーノート東京
(2018年)


藤山裕子+レジー・ニコルソン+齋藤徹@横濱エアジン(JazzTokyo)

2018-11-04 12:39:38 | アヴァンギャルド・ジャズ

藤山裕子・18年ぶりという日本ツアーの最終日(2018/10/1)。

>> #1036『藤山裕子×レジー・ニコルソン×齋藤徹』

Yuko Fujiyama 藤山裕子 (p, vo)
Reggie Nicholson (ds)
Guest:
Tetsu Saitoh 齋藤徹 (b)

Fuji X-E2、7artisans 12mmF2.8

●藤山裕子
ピーター・エヴァンス@Jazz Art せんがわ2018(JazzTokyo)
(2018年)

●齋藤徹
齋藤徹+長沢哲+木村由@アトリエ第Q藝術(2018年)
ロジャー・ターナー+喜多直毅+齋藤徹@横濱エアジン(2018年)
かみむら泰一+齋藤徹@喫茶茶会記(2018年)
永武幹子+齋藤徹@本八幡cooljojo(JazzTokyo)(2018年)

かみむら泰一+齋藤徹@本八幡cooljojo(2018年)
DDKトリオ+齋藤徹@下北沢Apollo(2018年)
川島誠+齋藤徹@バーバー富士(JazzTokyo)(2018年)
齋藤徹+喜多直毅@板橋大山教会(2018年)
齋藤徹+喜多直毅+外山明@cooljojo(2018年)
かみむら泰一+齋藤徹@本八幡cooljojo(2018年)
齋藤徹+喜多直毅+皆藤千香子@アトリエ第Q藝術(2018年)
2017年ベスト(JazzTokyo)
即興パフォーマンス in いずるば 『今 ここ わたし 2017 ドイツ×日本』(2017年)
『小林裕児と森』ライヴペインティング@日本橋三越(2017年)
ロジャー・ターナー+喜多直毅+齋藤徹@横濱エアジン(JazzTokyo)(2017年)
長沢哲+齋藤徹@東北沢OTOOTO(2017年)
翠川敬基+齋藤徹+喜多直毅@in F(2017年)
齋藤徹ワークショップ特別ゲスト編 vol.1 ミシェル・ドネダ+レ・クアン・ニン+佐草夏美@いずるば(2017年)
齋藤徹+喜多直毅@巣鴨レソノサウンド(2017年)
齋藤徹@バーバー富士(2017年)
齋藤徹+今井和雄@稲毛Candy(2017年)
齋藤徹 plays JAZZ@横濱エアジン(JazzTokyo)(2017年)
齋藤徹ワークショップ「寄港」第ゼロ回@いずるば(2017年)
りら@七針(2017年)
広瀬淳二+今井和雄+齋藤徹+ジャック・ディミエール@Ftarri(2016年)
齋藤徹『TRAVESSIA』(2016年)
齋藤徹の世界・還暦記念コントラバスリサイタル@永福町ソノリウム(2016年)
かみむら泰一+齋藤徹@キッド・アイラック・アート・ホール(2016年)
齋藤徹+かみむら泰一、+喜多直毅、+矢萩竜太郎(JazzTokyo)(2015-16年)
齋藤徹・バッハ無伴奏チェロ組曲@横濱エアジン(2016年)
うたをさがして@ギャラリー悠玄(2015年) 
齋藤徹+類家心平@sound cafe dzumi(2015年)
齋藤徹+喜多直毅+黒田京子@横濱エアジン(2015年)
映像『ユーラシアンエコーズII』(2013年)
ユーラシアンエコーズ第2章(2013年)
バール・フィリップス+Bass Ensemble GEN311『Live at Space Who』(2012年)
ミシェル・ドネダ+レ・クアン・ニン+齋藤徹@ポレポレ坐(2011年)
齋藤徹による「bass ensemble "弦" gamma/ut」(2011年)
『うたをさがして live at Pole Pole za』(2011年)
齋藤徹『Contrabass Solo at ORT』(2010年)
齋藤徹+今井和雄『ORBIT ZERO』(2009年)
齋藤徹、2009年5月、東中野(2009年)
ミシェル・ドネダと齋藤徹、ペンタックス43mm(2007年)
齋藤徹+今井和雄+ミシェル・ドネダ『Orbit 1』(2006年)
ローレン・ニュートン+齋藤徹+沢井一恵『Full Moon Over Tokyo』(2005年)
明田川荘之+齋藤徹『LIFE TIME』(2005年)
ミシェル・ドネダ+レ・クアン・ニン+齋藤徹+今井和雄+沢井一恵『Une Chance Pour L'Ombre』(2003年)
往来トリオの2作品、『往来』と『雲は行く』(1999、2000年)
齋藤徹+ミシェル・ドネダ+チョン・チュルギ+坪井紀子+ザイ・クーニン『ペイガン・ヒム』(1999年)
齋藤徹+ミシェル・ドネダ『交感』(1999年)
齋藤徹+沢井一恵『八重山游行』(1996年)
久高島で記録された嘉手苅林昌『沖縄の魂の行方』、池澤夏樹『眠る女』、齋藤徹『パナリ』(1996年)
ミシェル・ドネダ+アラン・ジュール+齋藤徹『M'UOAZ』(1995年)
ユーラシアン・エコーズ、金石出(1993、1994年)
ジョゼフ・ジャーマン