日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
割とまめに書くようにしています。
お気軽にコメント下さい。

【本】 磯部 涼著 「ルポ 川崎」(新潮文庫)

2023-11-29 20:00:00 | 本・映画・展覧会

 本の返却に行った図書館で偶然見つけ、舞台が川崎だというので読んでみたところ、これまた貧困家庭に生まれ育った若者たちのルポ作品だったのは何の因果か。

 タイトルに異議あり、本書は川崎市の中でも川崎区、それも概ね京急大師線・産業道路・JR南武線浜川崎支線・京急本線で囲まれた狭いエリアの話。本書を読んで川崎全部がこのような街と思われたくはない。そういう断り書きは本書中にもあるのだが、やはり指摘しておきたい。

 著者がインタビューし物語を綴った若者は、この狭いエリアに住み行動範囲もほとんどこの範囲と言う、いわゆるストリート系文化のヒーローたち。ほぼ全員が裕福でなく、かつ複雑な家庭環境を持ち、素行不良な少年時代を送り、その中でラップだったりスケボーだったりと楽しみを見つけ、ひとかどの評価を得るまでになった。

 著者はあからさまな称賛は送っていないが、本書自体は「ヒーロー伝」と読まれるだろう。細かに各人の生い立ちを紹介しており、そういうバックグラウンドの紹介こそが本書のテーマであるはず。そういう他民族異文化で混沌とした世界が、川崎区の一角にあるという紹介をしたかったのだろうが、何となく不快感が残る。それは、不良少年たちがヒーローと紹介されることへの反発なのか。複雑な経歴を持つ人でも生きられる街・川崎(区)と紹介したかったのか。どうも気に入らない。

 2023年11月1日 「駅からハイキング」より戻る電車にて読了

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2023年11月1日 【ハイク】駅からハイキング#0223008 歴史探訪 東海道戸塚宿を歩く

2023-11-29 13:00:00 | 旅行・ハイク&ウォーク

 参加を再開した「駅からハイキング」今日は11月末が期限の戸塚へ。と言うのも、11月は旅行で不在期間が長く、歩きそびれる可能性があるため前倒しで歩いておこうと。

 スタートは戸塚駅。コースはJRと斜めに交わるような、ざっと細長い長方形。先ず東口側を歩き、JRを歩道橋で越え(昔は戸塚の大踏切だったところ)西口側を歩く。距離配分としては、4:6くらいで西側の方が長い。

 歩き出してすぐ柏尾川に出、沿って歩くが歩道が離れておりあまり川面は見えない。住宅街に入り妙秀寺、そして江戸見附跡。ぐるり回って駅に戻る辺りから本格的に国道1号(旧東海道)を歩く。が、川崎宿と違って戸塚宿はさほど風情も標識もない。

 西口側を歩き始めてすぐにラーメン屋で昼食休憩、今日は規定の開始時刻が10:30と遅かったのが幸いし、ちょうど昼食時となった。再び歩き始め、1号線から少し入った高松寺は大き目の境内(写真上)、次の海蔵院の方が古いらしいのだが。八坂神社を過ぎた次の冨塚八幡宮は中々の風情、11世紀の創建だそう(写真下)。

 国道1号線を戸塚土木事務所前の信号で折り返し、本コースのテーマ部分は終了。3たび柏尾川に出、整備された歩道を歩く。この区間は歩行者と自転車とが完全に分けられており、安心して歩け日々の散歩にも良さそうだった。柏尾川は戸塚駅ホームの下を流れており、沿ってゆくと駅に突き当たる分り易い道。昼食休憩を含め、ちょうど2時間でゴールした。

 あまり宿場の風情は感じられなかったが、沿道の寺社の多さそれ自体が宿場町を表していると思った。ちなみに今日も超快晴で、歩き始めたらジャケットは脱ぎ、長袖シャツを袖まくりしても汗ばむ陽気。サングラスを持参して大正解だった。

 本日の歩行距離:約8.0km
 駅ハイ通算距離:約57.0km

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2023年11月1日 【食べ物】戸塚・支那そばや

2023-11-29 06:00:00 | 食べ物・飲み物

 「ラーメンの鬼」こと佐野実氏(故人)の店であり、現在は弟子が店長らしい。そういうブランド性もあってか、価格は4桁とすこぶる高い。ネットで検索すると麺はxx、スープの鶏はxx…とこだわりを知ることができるが、出された丼にそのような能書きはなく、目の前の味が全てである。

 味は醤油と塩の2つのみ。オプションで大盛や多少のトッピングはあるが、サイドメニューや利益率が高いとされるビール等はなく、ラーメン一本勝負というプライドが感じられる。真っ白な丼に盛られたラーメン、スープは脂がキラキラ、これは唇にまとわりつくタイプかと身構えたが杞憂に終わった。拍子抜けするほどスッキリあっさり、後に引かないのが物足りないほどキレが良い。麺は「支那そば」と言うだけあってやや黄色っぽくツルリとした細ストレート、個人的にはもう少しザラつき、もう少し硬めの方が好み。メンマは先割れ?で長い。チャーシューは2枚、厚みがありながら柔らかい。海苔は小判が1枚、口に含むと溶けて磯の香りが広がる。細い輪切りにされているのは青々とした九条ネギか。

 スタッフの接客は丁寧かつ上品、厨房も勇ましく掛け声が飛び交うわけでなく、粛々と丁寧に作っている。それでいて居住まいを正されるような圧迫感はないのは有難い。

 一般的な店より高い価格も納得の一杯でした。この日歩いた「駅からハイキング」のコース上にあり、立ち寄れて良かった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする