日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
割とまめに書くようにしています。
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【本】新戸雅章著 「知られざる天才ニコラ・テスラ」(平凡社新書)

2015-10-06 06:49:41 | 本・映画・展覧会
 セルビア(旧ユーゴスラビア)の首都ベオグラードを訪問して街歩きをしようとして、ニコラ・テスラ博物館の存在を知り訪問したかったが時間帯が合わずダメだった。2度目に訪問した昨年も以下同文。博物館訪問を目的とし時間を決めておくべきだったのだ。本書を読んだ今、猛烈に反省している。

 …などと書くと自分がいかにもテスラファンであるかのようだが実際は然に非ず。たぶん多くの日本人と同じく、アメリカの電気自動車メーカー・テスラモーターズを通じニコラ・テスラと言う天才を知ったのだった。電気自動車が楽しい乗り物とは思えないがテスラ・ロードスターがレンタカーにあるなら乗ってみたい。テスラ・モデルSなら個人タクシーにあるので乗れるかもしれない。ちなみにこの記事の筆者、知人です。(特に横浜市営)バスヲタなのでご贔屓に♪おっと話がレーン逸脱してしまった。

 本書は技術的にはエジソン以上だったかも知れないがビジネス的には遥かに劣っていた天才技術者の生い立ちから晩年までを新書の中にコンパクトに纏めてある。テスラコイルとか交流モーターとか、彼の手になる色々な電気・工学製品の紹介は読んでいて楽しい。あぁやっぱり博物館を訪れなかったのが悔やまれる…。

 偉大なる発明家であると同時に優れたビジネスマンであったエジソンが適任か分からないが、天才伝を読み比べてみるのも楽しかろうと思う。

 2015年9月22日 通勤電車にて読了
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2015年9月19日 【食べ物】新橋・根室

2015-10-05 06:47:32 | 食べ物・飲み物
 都心のオフィスへの往復に使う新橋駅。帰りは空腹なのですぐに乗り換えず駅周辺で何か食べてゆこうと物色、前から気になってた店に入った。

 「根室のサンマラーメン」を注文。京浜地区名物サンマー麺でもなければ、にしんそばのようににしんが載ってるわけでもない。ちょうどサンマのシーズンだけどラーメンの出汁に使うのは干した物のはずだから関係ないですよね。知らない人も多いがサンマは三陸ばかりでなく、根室も一大水揚げ港なんだそうで。ちなみに私が愛食している居酒屋のサンマ定食、ここのも根室産だが全く関係ない話ですねスミマセン。

 その出汁だが最近の「ガッツリ魚介系」のようなゴリ押しパワーはないが、あっさり感じる中にもしっかりとした味わい。臭みは少ないのもあっさり感じる一因か。そして意外なことに脂が多目のようだった。細ストレート、白っぽくやや固めの麺も良く合っている。

 厚みある柔らかいチャーシュー、角切りのようなメンマ、珍しいかいわれ大根みたいなのと珍しい組合せも味をスポイルすることなく、満足ゆく一杯だった。
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【本】鬼丸昌也・小川真吾著 「ぼくは13歳 職業、兵士」(合同出版)

2015-10-03 06:45:17 | 本・映画・展覧会
 少し前に観た映画「風に立つライオン」の劇中に、アフリカの民族間紛争に巻き込まれ銃を取る少年達が登場した。そういう少年達を扱った本があるよと知り合いが貸してくれたのが本書。

 こういう少年達のストーリーはパターンが決まっていて、紛争のさなかに誘拐され強制的に兵士に仕立て上げられるのが大半。あとは親を殺され行き場を失くし、衣食住を保証するからと組織にリクルートされるか。アフリカだけでなく中東あたりのイスラム兵士でも同じような話がある。衣食住を保証するからと言う点では例えば米軍だって大差ない。学費が得られるからと志願する貧困層出身兵は少なくないそうだから。

 で、本に書かれた事実を信じるとして(多少は事実と異なる点があるかもしれないが基本的にウソはないだろう)、その後どうしたものですかね?そういう事実があることを知っただけで事足れりでない人は。さすがに現地へ飛んで何かするというのは大変そうなので、そういう人たちを支えると言うのは一つのアイディアだと思う。カネで逃げるのかと言われればそうなんだけど。例えばこんな団体があるようです。私はどこのヒモつきでもありませんので念のため。要は何も行動してないってことです。ごめんなさい。

 テラ・ルネッサンス https://www.terra-r.jp/
 フリー・ザ・チルドレン・ジャパン http://www.ftcj.com/
 アフリカ平和再建委員会 http://www.arc-japan.org/jp/
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2015年9月18日 【仕事】シルバーウィーク消失

2015-10-02 06:06:22 | 仕事
 明日から「シルバーウィーク」、今年はカレンダーよろしく5連休の会社が多いのでは?そんな私は海外案件で長期出張になる可能性があったり、某お客様提案でカンヅメになる可能性があったりで海外旅行手配をすることが躊躇われ、それでも八丈島、海況が良ければ青ヶ島訪問を狙っていたのでした。

 が、先日書いた状況が更に悪化し、今朝出社すると「ウチの部、出られる人は全員出て~」。これまでも似たようなケースはあったんですが海外旅行だと断り易いので「予定通り渡航」だったんですが、国内だとちと弱い。おまけにここのところのトラブル続きで、早く収束させないとウチの部は来年度お取り潰しになってしまうかもしれない。

 さすがに今回は断りづらく、飛行機その他をキャンセルして出勤することにしました。夜勤をすると直ぐに体調を崩すので日勤でお願いしますとの条件をつけたけどどうかなぁ?非常事態だから昼も夜もぶっ通しで働けって根性論は嫌いです。あ、ついでに書くと災害派遣で出動した自衛官が冷たい缶詰を食べるのにも反対です。任務とは言え過酷な環境で頑張ってくれているんだ、しっかり食べてしっかり休んで頑張って貰った方がよっぽど成果があがるでしょう。自衛隊員に冷たい缶詰を食えと言う人は自衛隊員並に働いたらどうよ?

 その自衛隊を簡単に海外派遣できるようになっちゃうんでしょうか?なっちゃうんでしょうけど、このツケは大きいぞ。いいよね政治家は戦場へ行くこともなくヤバくなった時代にはこの世にいない。泣くのはたぶん次の世代が中心になる。
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【本】伊勢崎賢治著 「日本人は人を殺しに行くのか」(朝日新書)

2015-10-01 07:03:06 | 本・映画・展覧会
 東チモールへ旅行する前に著者の本を読んだ。自省自戒を込め「紛争屋」(正確には紛争仲裁屋だと思う)を自称する著者が、昨今かまずびしい情勢にある日本の「集団的自衛権」もろもろの問題について述べた本。

 過去いくつもの紛争地帯を渡り歩き、国連や現地勢力、NGO等らと渡り合ってきた著者がグローバルスタンダードとも言えそうな視点から安部政権の説明する集団的自衛権や憲法9条の解釈をする。同時に過去(湾岸戦争以降)の日本の外交政策の考え方と誤りについて説明し、「ではどうすれば良いのか」まで述べる。語り口は平易で、時には心中の呟きをそのまま文字にした口語文まで登場するため解り易い。著者は現在大学で教鞭を取っているが、本稿は講義か公開講座の内容を纏めたものだろうか?言っていることが正しいか誤っているかの判断はさておき、これだけ平易に書かれれば大抵の人は理解できるのではないか。

 逆に言えば、新書1冊の分量があるとは言え、これっぱかりの内容の説明がきちんとなされていない事実に愕然とする。きっとウヨクもサヨクも、この程度のことも知らずに雰囲気だけで行動している人って多いんだろうなぁ。きっと原発問題とかもそうなんだぜ?

 著者の結論は、安部政権の「危惧」は嘘っぱちか、起こっても個別的自衛権で対処可能というものだ。それが正しいか正しくないのか、1つ1つの想定事例で例えば本書に対する反証を検討する形で見極められるはず。別に本書を使わなくても良いが、しっかり検証するマスコミがいないのはどういうわけ?

 ただし1点、著者は日本人に一人たりとも犠牲者を出してはならないとは言っていない。言い方を変えれば、国際法や慣習を遵守してゆく上で、自国民の人的損害は起こりえるものと覚悟しなければならないと言外に示唆しているように思える。ズルいと言う人もいるかもしれない。もちろん著者とて望む事態ではなかろうが、ヒステリックに自国民保護を叫ぶよりよっぽど現実的ではないのか。「戦死者は出ていない」自衛隊でもPKO派遣によるPTSDが原因と思われる自殺者は数十人単位で出ているし、PKOでみれば文民警察官の死者も出ているそうだ。夢物語に逃避して現実を直視しないのは、責任逃れの卑怯な態度と知るべきだろう。

 …とは言え、中韓露にやられっぱなしに映る領土問題、ひたすら自制して国際世論を巻き込んで「共同管理」に持ち込むのが最善と言う主張は、理屈では正しいかもしれないが感情的には受け容れ難いものがあるなぁ。

 2015年9月16日 通勤電車にて読了
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