林床に小さなかわいらしい花がありました。クルマバソウです。ヤエムグラやクルマバソウの仲間もなかなか識別が難しいグループです。こういう環境では新潟県内ではオククルマムグラが良く出てくるのですが、あきらかな差異があり持ち帰っての調べになりました。良く似た種でクルマムグラというのもあり、この三種を見極めるにはかなりの訓練が必要なようです。新潟県内で良く見かけるオククルマムグラと比較すると、茎に棘状毛がなく葉にも毛がなくやや尖り気味。小さな種ですから表舞台にはなかなか出てこない感じでついつい見逃してしまっていました。私は、新潟県内では見た記憶がなく、この種もミヤマザクラと同じように多雪地域は進出していないのでしょうか(資料では新潟県内にもわずかにあり、県境や阿賀野川沿い・佐渡などで記録されていました)。