森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

オニナルコスゲ

2014年01月11日 | 自然観察日記
長いものも苦手意識もあってあまり触りたくない分野です。しかし、湿原環境で出てこない方がおかしいはずですね。とくにこのオニナルコスゲは全国的に分布しているとされますが、貴重種で絶滅が危惧されている場所もあるくらいの重要なものと聞いています。菅平湿原の一角に決して広いとは言えないかもしれませんがまずまずの個体群があり、今後も大切にしていかなければならない場所です。頂部の雄花穂は非常に細長く、雌花穂は太く短く数も少ないようです。「ナルコスゲ」といいながら良く見るナルコスゲとはまるで別物ですね。

カサスゲ

2014年01月11日 | 自然観察日記
オニナルコスゲと並んで繁茂しているのがカサスゲです。湿地にはごく普通の種で至る所にあります。頂部は雄花穂で雌花穂は垂れることはなくほぼ直立しています。他のスゲに比べ葉は広めです。細工するのに適していのでしょう、この葉をもとに菅笠などを作ったことからの名づけであることは容易に理解されます。

トリカブトの仲間

2014年01月11日 | 自然観察日記
オニナルコスゲの群落がある近くに一塊のトリカブトが茂っていました。葉の切れ込みが大きく葉片はとても細く今まで見たことのないトリカブトです。花はなく葉だけの話ですが、ホソバトリカブトという種があるそうですのでこれがそれに該当するのかなぁといった感想です。トリカブトは変異が多い種とされさまざまに分類されています。詳細を理解してはいませんし、あいにく資料も持ち合わせていませんから今回は消化不良の状態でとどめておきました。