これも小さな可愛い花。しかし、タニギキョウは見慣れている花。越後でも山地の幾分湿った林床に見られます。多い種でないと思いますが、初めて出会う種が多い中で知っている花が出てくるとどことなくホッとした面持ち。菅平と越後では距離的にはそれほど離れているという場所ではなくざっくりいえば同じエリアかもしれません。しかし、生育する種をみていると微妙な環境の差異があってそれを選びながら生育している・・・。ある程度の適応範囲がある訳ですが、そこを選んで生育範囲を拡大していくとした場合、それぞれの種の戦略が時の環境変化との関係で上手く適応して生育するかしないかがきまる・・・。面白いですね。植物のそれぞれの分布を考えていくとき、付随する様々なことが考えられますから興味が尽きないテーマになっています。