森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

エゴノキ

2014年01月25日 | 自然観察日記
エゴノキです。山野の明るい二次林には普通の種とされます。初夏にはおびただしい花を咲かせる姿が私には強い印象として残っているます。エゴノキが多い林に入ると花が散った後の白い絨毯にも感動させられたものです。それほど多くの花をつけるのなぜか艶やかな感じはしなくて、むしろ地味な存在です。樹も株立ちにはなっても単木で大きくなることはなく、雪国ということもあるのでしょうが素直な樹形にはなりません。樹皮は黒いのですが、その皮が剥がれると内部は白い樹肌でなんとなくなまめかしく感じられます。

エゴノキ 花

2014年01月25日 | 自然観察日記
エゴノキにまつわるいくつかの話があります。まず、実が「えぐい」からエゴノキというのだとか、果皮にはサポニンが含まれ有毒で泡立ちがよいので石鹸代わりに利用したとか・・・。さらに、小川に流して魚取りをするとかで、昔の人が自然のものをいかに良く調べ利用したのだということを子供に教える格好の素材です。さらにさらに木の実はヤマガラなどの多くの鳥にとっては重要な食糧になっているという話もあります。おそらく鳥との関係が良いので全国的に生育していることと関係しているのでしょう。