森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

カンボク つぼみ

2014年01月10日 | 自然観察日記
高原の6月初旬、花が終わったものもあればこれからのものもあります。つぼみの状態の草木も多くあって、これも一つの大切なステージ。つぼみの時期もしっかり観察することも必要なことだと思います。
カンボクです。中下旬には真っ白な素晴らしい花をつける低木ですが、ようやく小さな球状のつぼみが広がり始めてそれぞれの花の位置に付こうとしています。この季節は全体に柔らかいはずですが食害する昆虫はまだ見られ無いようで、どれもみずみずしく新鮮です。カンボクは湿地環境が好きなスイカズラ科の種で比較的高原地域を中心に生育しています。晩秋の真っ赤な実もとてもいいもので、花と実、年に二度も楽しませてくれる私の好きなものの一つです。

カラコギカエデ つぼみ

2014年01月10日 | 自然観察日記
灌木が生える場所近く、よく似た木が同じようなつぼみをつけていました。「カラコギカエデ」という名票がつけてありましたから、悩まずにはすんだもののなかなかお目にかかれないこともあってしばし立ちつくしました。根元はジュクジュクではないにしても元湿地です。カエデの仲間は概して尾根や水はけがよさそうな場所を好むのではという思い込みはどうやら訂正しなければならないようです。葉は三裂していてカンボクと似ています。しかし質感が異なりますから言葉では表現しにくいものの「見ればわかる」のです。一見同じようなつぼみの様子ですが、良く見るとそのつぶつぶの配置が違っていますね。

キハダ つぼみ

2014年01月10日 | 自然観察日記
この冬はキハダの実が沢山残っていると鳥の専門家であるFさんが話をしていて、雪が降った先月野鳥観察にいったおりこのキハダの実をついばむ小鳥が目につくというようなことをおっしゃっていました。あんな刺激味のある実を好む鳥もいるのかと聞いていましたが、その実も最初はこんなつぼみからはじまります。葉と一緒に展開し始めた時期の様子です。適湿の土壌に変化した森の中に自生していました。