山菜のセリと間違えて中毒を起こすと警告されてはいるもののいままで写真でしかお目にかかったことがない種です。いろいろなところに行っては観察をしてきたつもりでも初めて出会う種がいかに多いことか・・・。行動範囲が越後から近県に及ぶにつれますますそういう種が多くなります。ドクゼリも県内にはあるはずなのですが、見過ごしてきたようです。
ドクゼリの最大の特徴はこの塊茎にあると思います。葉を見てもセリとは異なるので「あれ?」とは思いますが、塊茎が目に入った途端、実物は初めてではありながらドクゼリと分かりました。図版などでインプットされていたようです。この写真では分かりにくいところがありますが節のある太い塊茎です(塊茎は緑色をしているのですが、藻も付着しています)。そこから出ている根も特徴的です。確かにセリと同じような環境に生育していますから、セリと間違えて採集することはあるかもしれません。猛毒の種だそうですから「塊茎があるセリ」は食べるな!ですね。