森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ハスの実生 ①

2014年01月23日 | 自然観察日記
ハスの花を知らない人いないけれど、ハスの実は食べられるということを知っている人は多くありません。食べごろがあってちょうどいい熟し加減の時は大変おいしいもの。中国では生薬として重宝がられるとか。私の家では子供のころに父が小さなハス田を作っていましたからごく普通にハスの実は食べていました。丘陵公園の里山フィールドミュージアムに花ハスが植栽されて3年目、環境に適合したのか驚くほどの勢いで繁殖しています。花はきれいでもこの勢いで増殖されても困ったものですから、駆除の作戦を立てるありさまです。ハスは地下茎で増殖します。池の底の柔らかい泥の層なら良いのですが、その下の固い粘土層にこの地下茎が縦横無尽に伸びてしまいましたから始末が悪いのです。それはそうと、春、温水田にハスの実生を見つけました。家で長い間ハス(レンコン)を栽培していたときには一度も気づかなかったのですが、花ハス(地下茎はあまり肥大しない)を植栽した池の縁で発芽していました。初めて観察することができた次第です。