森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ガマズミ

2014年01月26日 | 自然観察日記
里山フィールドミュージアムの大切な顔で無くてはならない種です。といっても特別目立つ存在でもなく今のところ量も多くはありません。この花より少し早い花にミヤマガマズミがこのエリアには多いのですが、いろいろな意味でこの種に圧倒されていて幾分日陰の身の存在。しかし、ガマズミは里山にはなくてなならない存在だと思っています。
何故そう感じるのでしょうか?花や、実の美しさというのではなく昆虫とのかかわりや小鳥とのかかわり合いの中で里山の生態系のなかで重要な位置を占めることから来る気がします。林床はときどき柴刈りを行わなければならないのですが、ガマズミはできるだけ残そうかと思っています。

ガマズミ 花

2014年01月26日 | 自然観察日記
スイカズラ科の低木で、同じころの花でムシカリやヤブデマリとは異なり装飾花がない種の代表で、このグループの特徴を解説するには欠かせない存在でもあります。昔、知人でこの実をとって果実酒を作るのが趣味だという方がおられて、いろいろと自慢されるので酒飲みというのはうらやましいなぁとつくづくと思ったものです(私はまったくの下戸で口にしません)。酒の色がいいのだそうです。それはそうと今年のガマズミの実が遅くなってもたくさん残っているのですが、少し気になります。これからの小鳥たちの食糧になるのでしょうか?