森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

帰化・移入植物のいくつか ①コンフリー

2014年01月12日 | 自然観察日記
菅平湿原を取り巻いて住宅や農場などがあって園内に通じる道路沿いからさまざまな帰化・移入種が見られました。なかでもコンフリーは貴重種オニナルコスゲが生育する場所からさほど離れていなくて、かなりの個体が旺盛に繁茂していました。アシなどが生えて入るものの土壌はかなり乾燥化していて湿地状態の場所ではありません。貴重種のすぐそばというだけでなく、この湿原のど真ん中で生育している姿が気に掛かりました。駆除する必要があると思っています。
コンフリーの別名はヒレハリソウ。ヨーロッパ原産の帰化植物です。

帰化・移入植物のいくつか ②ハルザキヤマガラシ

2014年01月12日 | 自然観察日記
近年目立つ帰化植物の一つ。民家のある下手側の草地に侵入してきていました。道路のそばでもあり環境的に侵入しやすい状態ですから時間の問題であったのだろうと思います。新潟では平地の水田脇の畔などにはびっしりと繁茂している姿がみられます。幾分木々くありますからそこまでは繁茂しないかもしれませんが警戒する必要がありそうです。

帰化・移入植物のいくつか ③セイタカアワダチソウ

2014年01月12日 | 自然観察日記
半ば手の施しようがない帰化植物です。自然度の高い場所には入り込めないようですから、そういう意識で環境を保護していかなければなりません。菅平湿地の周辺化の各所に出ています。中心部にはまだ少ないようです。少ないうちに抜き取りも必要かもしれませんね。

帰化・移入植物のいくつか ④ワスレナグサ

2014年01月12日 | 自然観察日記
これも帰化植物になるのでしょう。家庭で栽培していたものが移入してきたという感じで、民家からそう遠くないエリアに一塊の群落を見ました。この種程度なら危機感もそれほど抱かないのですが、開発が進み乾燥化してきた湿地で、結構貴重な種が生育する場所ですから保護にもっと力を入れてほしいと感じてきた次第です。

帰化・移入植物のいくつか ⑤オオアワガエリ

2014年01月12日 | 自然観察日記
別名チモシー。牧草として普通に栽培されています。そして、高原の至る所に生えているのですが、この株のようにもうすっかり日本の環境に溶け込んで違和感を感じさせない存在になっているものさえあります。長い目で見ればいずれ帰化種は日本の環境に慣れ落ち着いてくると期待されます。その時に、在来種がちゃんと共存できるようになっていればそれほど目くじらをたてることはないと思います。しかし、現実は在来種が減少して危機的な状態になっているといわれますから、当面は危険な種の排除は積極的に行う必要はあるのでしょう。