森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ヒメヤブラン

2014年01月30日 | 自然観察日記
木道の真下に小さな花が咲いていました。初めて見る種でヒメヤブランといいます。確かにヤブランを思い切り小型にしたような草姿です。あたり一面に咲いているわけではありませんが、所々の空間に申し訳なさそうに咲いているという風情。いとおしいですね。もう7月、草木が生い茂る季節ですからその根元にひっそりと咲く花のようですが・・・。しかし、良く見るとここはズゲかヨシの泥炭が生じているような場所でそれほど高い草がない環境です。日当たりが好きな種ですね。

ヒメヤブラン 花

2014年01月30日 | 自然観察日記
見れば見るほどかわいい花。もっと違った名前が付くとよかったですね。ヤブランは薄暗い森の中で生育する種のような印象がありますが、この種は幾分湿地性の明るい場所を好む種と考えています。エングラー体系ではユリ科に分類される多年草です。