スズランが自然にある光景は不思議な感じがします。スズランは庭などの花壇ににある花という長い経験がそうさせるのでしょうが、スキー場の縁の草地に自然の物がごく普通に生えています。花を付けている株もかなりあってかなりの個体群が存在するようです。そうはいっても、貴重な高原の花で快適に生育できるようにちょっと手をかけてやってほしいとおもいました。最低、押し寄せるササを抑制するだけでも効果がある気がします。ちなみに新潟県内にはスズランはほとんど自生していません。私が知る唯一の場所が湯沢の平標山の尾根、ごく狭い場所で個体数も非常に少ないものです。スズランは長野や北海道のイメージで雪国越後の花ではなさそうです。
雪消えが遅かったのでしょうか、雑木林に繋がる林床にまだ芽生えて間もないスズランの群落がありました。つぼみを抱いているのですがまだ外からは見えていません。他の植物の芽生えもまだで最初に芽出したのがスズランのようです。冷涼な環境で草丈が低い植物ですから、大型の種が目を出してくるより先に一時でも早く展葉し栄養を作りたいところ。時間的すみわけと考えてもいいでしょう。