森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

タカトウダイ

2014年01月07日 | 自然観察日記
どこにでもあるというものではありませんが最近出先で目にする種です。タカトウダイ。私のいる里山では見かけませんが、少し奥の山間などで観察しています。背の高いトウダイグサというところでしょうか。花のつくりがユニークなのでトウダイグサ科の種は注目していて、同行者がある場合には積極的に観察させます。それを除けばいたって地味な存在ですね。しかし、有毒植物で折れば白い乳液が出たりしますから個性の強い種だと思います。

タカトウダイ 花

2014年01月07日 | 自然観察日記
杯状花序といわれる構造で、基本的には雄花と雌花が同居している花序ということになっています。先端が5裂している柱頭をもつ外に飛び出している丸い構造が雌花、その付け根には雄花があるはずですがこの絵ではわかりにくいですね。白っぽいものが雄花でしょうか。その外側に唇状の4つの構造は腺体といわれるものです。花弁ではありません。などと話をしてみたものの、不思議な構造をしている花で同じ科でもまだまだ変形したものがあるようで分かったような分からないグループです。