特集:ポルトガル映画祭 マノエル・ド・オリヴェイラとポルトガル映画の巨匠たち
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『私たちの好きな八月』に関する考察
総合
100点
ストーリー
0点
キャスト
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演出
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ビジュアル
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音楽
0点
スタッフクレジットを兼ねながらラストシーンで監督のミゲル・ゴメスを初め、スタッフが次々と現れる演出に監督のセンスを感じる。監督自身が音響担当者と、聞こえない音が録音されているという音に関する問答は、もちろん『私たちの好きな八月』内で発せられる‘音’に観客の注意を喚起する意図がある。‘音’とは主人公たちが結成しているバンド「エストレラス・ド・アルヴァ」が奏でる曲のみならず、鼓笛隊やドラムスの連打の音や地震で起きた音などの様々な音を指す。実際に、それらの音が物語に深みを与えているからである。
前半はモロッコ人たちとトラブルになって慰謝料の支払いで問題を抱えている男の話など様々な人々が登場するが、後半は主人公のタニアやレナやエルデルなどの親族で結成されているバンド「エストレラス・ド・アルヴァ」内で起こる問題が描かれることになる。
思春期の女の子の‘ひと夏の経験’はこれまでにも頻繁に描かれているテーマであり、改めて描くとなれば今までに無かった視点から描く必要がある。驚くべきことに『私たちの好きな八月』においてミゲル・ゴメス監督は‘近親相姦’をテーマに据えている。母親がいないタニアは周囲の人たちから父親との近親相姦を疑われているくらいなのである。バンド内でタニアはヴォーカルを担当して、エルデルはギターを担当している。2人は血縁関係があるが、エルデルがタニアの父親(=エルデルの叔父)を森林火災の中から救い出し、父親が入院しているその晩に関係を持とうとする。血縁関係があると分かっているエルデルは緊張して晩にはすることができなかったが、夜が明けて‘朝起ち’を利用してタニアの処女を奪ってしまう。その日、既に決まっていた渡仏を止めると言って両親に叱られる真面目なエルデルとは裏腹に、エルデルを見送ったタニアが見せる涙を伴った笑顔は、初めから叶わぬ恋と知っており、後腐れが無いと分かっていて、ただ‘ひと夏の経験’をしたかっただけだったタニアの心の生々しさを的確に捉えていると思う。
「永田町の郷ひろみ」脇の甘さ払拭できるか!?(産経新聞) - goo ニュース
“ポスト菅”は正直に言えば誰でも良いと思う。これ以上悪くなりようがないのだから。
しかしどう考えても前原誠司だけはダメだと思う。「永田町の郷ひろみ」と言われている
ようであるが、言い得て妙である。芸能界においては郷ひろみは既に“旧世代”だから
である。せめて「永田町の“マッチ(近藤真彦)”」と呼ばれているならば、国会という
“大手プロダクション”の“取締役”になれるのだけれど。前原誠司の課題は脇の甘さの克服
らしいが、前原の魅力はその脇から出ている甘い“フェロモン”なのであり、脇の甘さを克服
すれば前原の“売り”は失われてしまうであろう。そもそも脇の甘さが“チャームポイント”と
いうところがアイドルタレントであるならばともかく、国会議員として致命的なのである。