特集:ポルトガル映画祭 マノエル・ド・オリヴェイラとポルトガル映画の巨匠たち
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『トラス・オス・モンテス』に関する考察
総合 100点
ストーリー 0点
キャスト 0点
演出 0点
ビジュアル 0点
音楽 0点
「トラス・オス・モンテス」とはポルトガルの北東部に位置する山岳地帯である。冒頭は羊飼いの少年の口笛と共に、その美しい山なみが映し出される。しばらくはルイスという名前の少年を中心として、子供たちが美しい自然の中で遊び戯れる様子が流れる。空き家になっているルイスの伯父の家を訪れたルイスたちはレコードプレーヤーなどを見つけ出して楽しみ、廃れた工場を見学しに訪れる。ここまで見るならば地方のノスタルジーが描かれているように見えるが、視点が子供たちからルイスの母親たちに移るあたりからノスタルジー色が無くなり、都市に対する怨念が滲み出てくる。実際に、そこの長老のような人物が人々を前にして、「都は存在するのか、法は何のためにあるのか?」と不満を爆発させる。男の働き手たちはリスボンや、アルゼンチンなどの外国まで働きに行かなければならない有り様で、なかなか帰ってくることが出来ず、‘法’があるならば地方が廃れるはずがないからである。
その時、気になる存在としてトラス・オス・モンテスと都市を結ぶ汽車が現れるのだが、まるで汽車自身がそのことに負い目を感じているように決してその全貌を曝すことはない。例えば、人々が移動手段として利用しているのはロバであり、それは嫁ぎ先に行く時も同じである。ある少女が、ロバに乗って出かけていく父親を見送る時に、いつまでも父親に手を振っていられる理由は、その長い一本道は少女の視線を遮るものが何もないからである。しかし汽車は夜になると駅に現れては去っていく。ある家で子供が生まれた同じ日に、出稼ぎに都市に向かう少女を汽車は乗せて緑に隠れながら汽笛と煙だけを残して去っていく。そんな報われない状況の中で羊を放牧している女性は‘見えない’汽車をただ見送ることしかできないのである。
ネット接続テレビで番組有料配信 民放キー局が来春から(朝日新聞) - goo ニュース
在京民放キー局が来春、インターネットに接続したテレビ向けに、テレビを見ながら前回
までの放送分など関連番組を選べるようにして、見逃した番組などを有料で配信する
サービスを始めるそうだが、果たして買う人がいるのだろうか 地デジ化によって
視聴者は無理して性能の良いテレビやブルーレイプレーヤーを購入させられているの
だから、事実上、番組を見逃すということは有り得ないと思うし、景気が悪いせいなのか、
最近のテレビ番組は著しく質が落ちているので、例え見逃してしまったとしても別に
後悔することもない。もうインフラの整備は十分だからコンテンツの質を上げて欲しい。