原題:『宇宙兄弟#0』
監督:渡辺歩
脚本:小山宙哉
撮影:岡崎正春
出演:平田広明/KENN/大塚明夫/有本欽隆/立木文彦/増山浩一
2014年/日本
必ずしも原作者が優れた脚本家になれない理由について
原作者が脚本を担っているということもあってかなり期待して観に行ったのであるが、ストーリーが意外と弾けない理由は、既に多くの設定が決まっており、その中で物語を作っていかなければならなかったためだと思うが、「ミラクルカー梅茶菓支店」へ左遷されてしまった南波六太が「第12回グッドイカスカー」でプレゼンしたアイデアに違和感が残るためで、時代設定は2023年頃で、六太が披露した車のデザインは身体に障害を持った人でも乗れるということが売りのように聞こえたが、それならば現在において既に存在するのだから、別に目新しいわけではなく、最後まで驚きがないまま終わってしまった感は否めない。